挑戦することへの歓びと愉しみと情熱と | 女の子フィギュアの作り方☆超初心者向け講座

挑戦することへの歓びと愉しみと情熱と

これはぼくが模型作りの歓びと愉しみと情熱とうまくできたときの嬉しさと果敢に挑戦する勇気を教えてくれた、ある少年マンガの話です。

『プラモ狂四郎』というその漫画の主人公である京田四郎くん(以下狂四郎)は物語開始当初はパーツ間の合わせ目も消せない改造なんてやったこともないという少年でした。その少年が同じプラモづくりを愛する友人やライバルたちと、バーチャルリアリティの中で勝負をしながら徐々にテクニックと知識を身に着けモデラーとして成長していくというストーリーです。「ガンダム・ビルド・ファイターズ」の昭和版という方が伝わるでしょう。

物語は最初のころこそは「ほかのプラモのパーツを移植する」という「シンプルでやさしい技術から」スタートします。そこから塗装にこだわりはじめるとか、重量感を出すために足に重りを入れるようにするとかという風に少しずつ狂四郎のプラモデル作りへのこだわりと情熱が上がっていき、誰に教わることなく自分自身で試行錯誤を繰り返しそれにつれて技術と知識も上がり、狂四郎の生み出した作品は確実にレベルアップしていきました。強力なライバルが出現した時には大人たちのアドバイスや指導を受けより高いステップにのぼっていきました。やがて全身にわたって大改造をほどこすまでにいたり「最強のガンプラ」と呼ばれる傑作を生み出すことや、ゼロから作り出すフルスクラッチビルドができるまでにいたりました。

ぼくが子どもの時フィギュアを作ったことはありません。ガンダムをはじめとしたロボットのプラモばかりで自作をしたこともありません。でもぼくは『プラモ狂四郎』からこんなことを教りました。
1、プラモデルには改造と自作をするという愉しみがある。
2、改造と自作するという行為自体のなかに愉しさがある。
3、いつか狂四郎のようになりたいという憧れをもつこと。
4、出来たものを人に見せて、ほめられることの嬉しさ。
5、改造と自作することへ果敢に挑戦する勇気と情熱。


いま思い出してみればあることに気づいたんです。ぼくは当時、買ったばかりのプラモデルをカッターで切り刻み隙間やボリュームがたりない部分はパテやプラ板でふさいでプロポーションをよくするとか、自作した可動部分にポリキャップと軸を通して可動範囲を増やす、などということをやりました。でもその前に「失敗したらどうしよう?」なんて一度も思ったことがなかったんです。模型に詳しくて教えてくれる人なんて誰もいませんでした。

そのあとは模型雑誌を定期購読するようになり本格的な工作技術と塗装技術、工具の使い方や素材と塗料の知識を学び、雑誌の作例を見てその通りにできるようになりました。やはり買ったばかりのプラモでも臆することなく全身を切り刻んでプラ版やパテで延長するとか、場合によってはガンダムの頭をまるごとを自作するなど一部パーツを自分で作ることもできるようになりました。ぼくのガンプラへの情熱はそこで止まってしまいましたが、このときもし「あの狂四郎のガンダムを作りたい」と思ったらおそらくできたでしょう。あるキットが再販されたとき「あのときは難しくてできなかったあの改造テクニックに挑戦してみよう」と思って再チャレンジに成功したこともあります。

「子どものころにはできなかったことが、今できるようになったのはなぜだろうか?」と振り返ってみるとこういうことに気づきました。「ちょっとずつだけど試行錯誤しながら小さいステップを無理することなく愉しみながら確実にのぼっていった」ということです。自分では意識していませんでしたが狂四郎から「きみにもできるよ。やってごらん。オレと一緒にプラモ作りの愉しさを知ろうよ」と声なき声援を受けていたのだと気が付きました。

そのときの技術と知識がいまフィギュア作りへと大いに役立っています。さすがにロボットと女の子のフィギュアではまったく勝手が違うので、ゼロからとはいかなくても一から学びなおさなければなりませんでしたが。ついでにいうとこのブログはフィギュア作りに挑戦し一度挫折して十年たってから再チャレンジしたときに始めたものです。

ここまで考えて改めて感じたことは「初心者はステップの小さい『ちょっとがんばればできそう』と思える胸像作りから挑戦しましょう」というのは我ながら正しかったんだなあと再確認しました。

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