【内容紹介/学研出版サイトより引用】

平成が終わり新たなステージに突入した日本に生きる全ての人へ、感動と明日への勇気を届けるオムニバスストーリー集。小・中学校の道徳の授業で使われる教科書から、悩み多き現代人の心にも深くひびく物語やドキュメンタリーを精選。カバーイラストは鉄拳。短編集。

 
 
【かんたん感想】
令和の時代にはAIが必ず伴走、共存していく。スピード感も速い。
 
でも、令和時代の前におそらく大事にされてきた継続、 コツコツ、地味さ、地道さ、 泥臭い感じ、 心と心の通い合い等々、この本を読むとそういうのを感じることができる。きっと令和世代の人に「もうそんなの古いよ」と言われるような人間のつよさ、もろさ、温かいモノも忘れてはいけないと教えてくれる教科書的な本。
 
有名アスリート、植松さん、ディズニーランドで働く人の話もあり。
サクサク読めるのにひとつひとつはじんわりくる。
何かに疲れたときに読みたい。
 
◎大きく分けて3つの構成に分かれています
◆第1章 #LIFE
生命の大切さ、人間としての生きる喜びを感じるストーリーを集めています。

◆第2章 #THINK
この章は、人としてどう生きるかを考えさせるストーリーを集めています。

◆第3章 #HUMAN
この章はノンフィクション・ドキュメンタリー系のストーリーを集めています。アスリートや技術者など、各分野の第一線で活躍している人々の生きざまを追います。
 

『あとを継ぐ』 田中兆子 著



【amazon bookより引用】

内容(「BOOK」データベースより)

下町の駄菓子工場の女社長・万純(30)は、新事業もうまくいかず、恋人もおらず、愚痴を言えるのは幼なじみのマイナーサッカー選手の翔太(28)だけ。母から結婚を急かされるなか、翔太からプロポーズをされるが(「女社長の結婚」)。トランスジェンダー(MtF)の範之(27)は、実家の老舗旅館に戻って仲居の修業中。しかし女性の格好をする範之を、母である女将がなかなか認めてくれず(「若女将になりたい!」)。障碍者を多く雇用する会社に中途入社した翼(25)。同じ部署の障碍をもつ伊藤さんとどうコミュニケーションを取ってよいかわからなかったが(「わが社のマニュアル」)。働き方、暮らし方、生き方に惑う現代人に贈る、6つの“あと継ぎ”物語。

 

【かんたん感想】

前回記事を載せたおっぱいエールと同率一位くらいのおススメの小説。6つの“あと継ぎ”物語それぞれに大小問わず課題や悩み、トラブル等があるが、どの作品もすべて最終的には良い方向に解決していくので、読了感も心地よい。その後どうなったか気になる・・・もう少し読んでいたいなとあとを引くので、やっぱり私はおもしろいと感じたんだろうなと。

それぞれの作品は、少し福祉的要素が含まれている。シングルファザー、障碍者、トランスジェンダー、ボランティアニット等。福祉や社会問題に興味があったり、それに関わる人はにとって、この本は「合う」と思います。将来を悩んでいる学生さんや20~30代、親や上司としての立場がある人にもお勧めです。家族との関わり、仕事や職場でのコミュニケーションをちょっと頑張ってみようかなって前向きに思えるようになりますよ。

 

『ごめん』 原田マハ 著




【amazon bookより引用】

内容(「BOOK」データベースより)

範子―偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こした。陽菜子―意識不明の夫の口座に毎月お金を振りこみ続けていた人物と、ついに対面を。咲子―不倫と新たな恋。病気を告知され、自分の願いがはっきりわかる。麻理子―行方不明の親友と暮らしていたNYのアパートを、7年ぶりに訪れて。―その瞬間、4人の女性は何を決意したのか?『カフーを待ちわびて』から2年。日本ラブストーリー大賞作家が、揺れ動く女性たちを描いた感動小説集。

 

【かんたん感想】

単独ストーリーが4つ集まった本。

4つのうち、3つしか読んでいないが、3つともに共通するのは、男女関係がある、残酷な展開が用意さている、主人公の女性の割り切り・潔さがみられる。
最後の話は、外国が舞台で、カタカナが多くて頭に入らず断念。
サクッと読めるけど、一つ一つの話の内容はちょっと重ため……だけど、続きが気になるからすいすいとページを捲れる。
それぞれの題目の英語で書かれている副題?もちょっとしたポイントで、読了感をアップさせる。
30~50代の女性で人生いろいろあった人に読んでほしい。