桂望実  著
『ワクチンX 性格変更、承ります』
 
 
【概要 Google books引用】
仕事の成功、円満な家庭―ただ、幸せになりたいだけだった。加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。ブリッジが製造する“ワクチン”は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった...。成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。
 
【かんたん感想】

性格変更ワクチンをめぐる人間模様。

〇〇な性格だったら私の人生変わっていたかも・・・そんな事を一度でも感じたことはあるのではなかろうか。

性格変更ワクチンを打つか打たないか…

打ったことで自分の人生は良くなったのか、悪くなったのか、変わらないのか…

ワクチンの効き目が切れたとき、また打ちたいかどうか。

それぞれの登場人物の気持ちや人生模様が興味深い。

また、ワクチンを開発し起業した主人公の葛藤や登場人物のその後の人生にも胸に沁みる。

色んな登場人物と様々な展開で心を揺さぶる感じがいい感じ。

本のタイトルといい、最初の方は少しシリアスな感じだけど、だんだんと登場人物の人情味がでてきます。

桂望実さんの話はいつもハートウォーミングなので安心して読めます。

 

新型コロナウイルス感染拡大の時期に借りた本。