『傑作はまだ』 瀬尾まいこ 著

2019年本屋大賞受賞作家・瀬尾まいこ、待望の最新作!!



【amazonより引用】
「はじめまして」から始まった親子の同居生活。優しい涙が止まらない最高のハートフルストーリー。
そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。父は月10万の養育費を振込み、息子は写真を一枚送る、それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか? その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。

 

【かんたん感想】

ハートウォーミングな本を書く作家を探していたところ、瀬尾まいこさんに遭遇。そういえば、彼女の作品『そして、バトンは渡された』でじんわりきていたことを思い出し、まずはこの作品を読んでみた。スラスラと読める。

父と息子の同居生活の話が少し長くて、ほんの少し退屈したけど、後半からのストーリー展開がドドドときて、じんわり。スラスラ読めるから涙はでなかったけど、ちゃんとハートがウォーミングされました♡

社会福祉士として、“社会福祉協議会”や地域のことが小説に出てきてくれたことが嬉しかった。作者が元国語教師だけあって、地域や学校のことをなんとなく知っていることが伺える。

そして、作者が意図した名前にまつわるメッセージをちゃんと理解できてよかった。ここは、国語力?なぞなぞ力?を試されるところか?!

これまた、前回の彼女の作品同様、捉え方・受け取り方次第で本当に人生変わるんだなと感じる。思い込みってコワイし、どうせ思い込むならハッピーな方向で思い込んだもん勝ちだなと。

人との距離を少し縮めたくなりました。

 

そして、作品に出てきた美味しいコーヒーの入れ方を試したくなった。