『ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚』 宮津太蔵著




【amazon bookより引用】

内容(「BOOK」データベースより)

「女なのに男の格好をして…一体どこがいいんやろ?」鉄道員一筋だった多々良源蔵は定年直前、それまで全く関心のなかった宝塚歌劇団の“生徒監”に任命された。突如娘たちの“お父ちゃん”となったことに戸惑いつつも真摯に向き合ううち、その眼差しに変化が―。大道具、プロデューサー、演出、父兄…タカラヅカを支える男たち=ヅカメンが織りなす、七つの奮闘物語。

 

【かんたん感想】

男女共同参画センター内の図書館内に展示されていた本。

宝塚に関わる男たちの話。

華やかな宝塚ジェンヌの裏側には、こんな役割をもつ人がいるんだー!と目から鱗がいっぱい。
舞台に出ている人・主役にスポットライトが当たりがちだが、それはやはりスポットを当てる人の主観によるものだと思う。人間、生き物、植物、物体、目にミエナイモノすべてにそれぞれのストーリーがあるわけで……。
主役の影になってしまいがちの人やそれに悔しく悲観的に思っている人にも読んでもらいたい。
そして、宝塚音楽学校入学&宝塚ジェンヌを目指すにあたり、想像を絶するような努力を継続している彼女たちを尊敬するし、その一途さが羨ましい。
主役・一流を目指す人にも読んでもらいたいな。
7つのヅカメンストーリーに出てくる女性が全体を通じて繋がっているので面白みが増す。
女性同士のバチバチドンッドロドロもなく、さわやかで、ほっこり、少しうるっな小説。
スラスラ読めます!