藤沢市役所 本館東側駐車場
藤沢地区
1月22日 17:00~17:50
●本館東側駐車場 破損した雨樋下
市の測定 なし
守る会測定 2012/1/22 地上5 cm 1.53 μSv/h (測定器:Aloka TCS-172B)
時定数:30秒,90秒間の3回繰り返し測定の平均値
●市役所本館北側通路 雨水枡
市の測定 なし
守る会測定 2012/1/22 地上 5cm 0.31-0.34 μSv/h (測定器:Aloka TCS-172B)
時定数:30秒,90秒間の3回繰り返し測定の平均値
<コメント>
本館東側駐車場の雨樋下で計測された1.53μSv/hは、市および当会測定部の測定のうち、藤沢市内放射線量 では最も高値である。
市役所本館の広い屋根に降下した放射性物質が、雨水により流され、破損した雨樋から地表に漏れ、一箇所に濃縮したものと思われる。
この場所に長く留まることがなければ、外部被曝については心配はないが、再飛散した放射能を含む土の粒子を吸い込んだり、
誤って子どもが口に入れるなどして内部被曝を生じる恐れがあり、早急に除染措置がとられるべき場所である。
このような高線量の場所が市内他所にも存在しうることから、当会では、市に対して、市内のより徹底的な測定と住民への結果周知、
民有地の測定を促進するための対策について要望している。
具体的には、
①市が測定したミニホットスポットの情報を、ホームページだけでなく広報誌にも掲載する。
②線量計の貸し出しを知らせる市のホームページで、どのような場所に放射能が集まるのか、市が除染した場所の写真を添えて情報提供する。
などを要望した。
なお、民有地については、こうしたミニホットスポットが見つかった場合の除染処置は、民有地所有者に任されている。
また撤去した土砂は庭を掘って埋めるなど、やはり市民に処理が任されているのが現状だ。
また、藤沢市では、土壌等において、放射性ストロンチウム、プルトニウム等、少量の内部被曝でも健康影響が懸念される核種の検査が実施されていない。
もし今回の原発事故により、藤沢市でもこれらの核種が降下したとすれば、当該箇所の土で検出される可能性がある。
市内の放射能汚染状況を正確に評価し、市民の安全対策に結びつけるためには、放射性セシウムだけでなく、これら重要核種を含めた核種分析を行うことが重要であり、当会はこれを市に要望している。
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●参考までに、関連ニュース
藤沢市庁舎本館裏で市内過去最大値の放射線量、基準値の5倍超、市民から通報受け計測/神奈川
カナロコ 2月2日(木)23時0分配信
藤沢市庁舎本館裏で2日、市の除染基準の5倍を超える毎時1・04マイクロシーベルトの放射線量が計測された。市内で計測された放射線量としては過去最大値。市は早急に除染するとしている。
計測されたのは、市庁舎本館裏で駐車場に面した場所。雨どいからの配管が一部割れており、屋上などから、雨水が漏れだしていたとみられる。
市内の放射線量を独自に測定している市民団体「子ども達を放射能から守る会藤沢」から市災害対策課が通報を受け、同日計測したところ、地上5センチで最大毎時1・04マイクロシーベルトが検出された。市の除染基準は、地上5センチで毎時0・19マイクロシーベルト。
守る会は「このような場所はほかにもあり得る。公有地、私有地の区別なく市内を徹底的に測定してもらいたい。土壌についても、どのような放射性物質が含まれているか調べてもらいたい」と市へ要望した。
リンク先:カナロコ 藤沢市庁舎本館裏で市内過去最大値の放射線量、基準値の5倍超、市民から通報受け計測
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