2015年に一般社団法人にしてから
もうすぐ5年
その中で
2019年はとても意味深い１年
研究集会を開くことができた。
これはとても大きな一歩で。
改めて
昨日、デイサービスさんで
福祉ネイリストが活動する様子をみて、
しみじみ思うことがあった
私達は
「ネイル介入」なんだと。
老人に会ってネイルをする
そのときに
まず
初めての人は
何始めるんだ？となるのですが
ワクワクして待っていてくれている人もいるわけです
そこでカラー見本を見せたり
アートサンプルを見せたりして
その辺から期待値が上がってくるんです
その時にとっても素敵な
笑顔になり始めてくるんですね
最初はうーん、どうしようかなぁって
言ってた人も本当は心の中で
「やりたいな」って
思っていたわけなんですね
でワクワクしてカラー決めをして
どのアートにしようか決めて。
その時、自分の指先がしっかりと
いい感じのスキンシップで
触れられていて、、
そこに少し温かみを感じ始めたり
するんですね
多分最初のここのところのやりとりで
だいぶ利用者さんは心を
つかまれちゃったりしてると思うんですよね
最初のこの導入のところで
いかに心をつかむかって言うところが
すごく大事なんだなって思います
塗ったりとかアートを書いたりとか
している間はずっと自分の指先を
見ています
で、その時にどんな会話を
するかというと
どちらの出身ですかとか
小さい時はどんな遊びをしてましたか？
とか兄弟は何人ですかとか
ちっちゃいときのお話を
するようにしています
私たちがやっているのは
本当の回想法とは
また少し違うと思うので
回想法をベースに
したコミニケーションといいますか
生まれた土地のお話とかをしているとか
小さい時に何して遊んでましたか
とかって言うお話をしてその時に
過去の話をしてくださるので
それを共感しながらそうなんですかぁ
とか言いながら真剣に聞くっていうことが
大事だと思っています
昔を振り返って話をするっていうのが
すごく重要なことだと思っていますので
その時の話をなるべくたくさん
引き出せるように質問をしたり
とかしながら一生懸命共感をして
聞いていくわけなんですね
そうこうしている間にカラーが塗れて、
アートも仕上がって
トップコートも塗られています
この時間では
利用者様の背景を知る為の
コミュニケーションを心がけてます
保湿もして
いよいよ完成です！
ご自身のお爪を見て、、
ほんとに非常に可愛くできている
お爪を見て、、
「可愛い！」とか「綺麗！」
とかって言う言葉を
周りにいる人たち全員が
言葉かけすることが大事です
そういうふうにしてると
利用者様ご本人が自分の爪を
何度も何度も見て
「ほんとに可愛い、綺麗！」とか
「指先が細く見えるわよね」とか
「手が白く見えるわよね」とか
言うようになり
自分で非常に気にいっているんだ
と言うような表現をするようになります
ここが大事です。
その時に周りもその言葉に対して
共感することがすごく大事で
「ほんとうに綺麗ですよね」
「あーほんと手が白く見えますよね」
「ほんとに指先が細く見えますよね」
と言うようにして、
こちらのほうも笑顔で対応したりとか
笑顔で目を見つめあったりするって
いうことがすごく大事なことなんだと
思います
施設の方にも
一緒に盛り上げてもらうといいです！
間違っても
「年甲斐もなく」とか
「派手じゃない？」とか
周りに言わせないことです。
本人が
自分の意思で選んだのに
否定されたら
二度としなくなる可能性があります。
激動の昭和の時代を生きてこられて
人生の終盤くらい
好きにさせてあげたいなという思いでおります。
