択一の過去問検討 | フルカウント

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司法試験に3回目かつ5年目の崖っぷちでなんとか合格できた弁護士による受験備忘録です。

具体的に、どのように択一の過去問をやっていったかを書いてみます。
択一は、2回足切りをもらう程苦手でした。
条文・判例・学説を淡々と覚えることに苦痛しか感じず、勉強自体を避けていたと思います。
勉強の絶対量が少ないから成績も良くならず、最後まで悪いままでした。
択一の問題を解くこと自体も遅く、とても時間が掛かり、過去問をすべて検討するだけでも
相当な時間が掛かっていました。

それほど苦手な択一問題については、最小限の勉強しかできない、したくないと常々考えていました。

そこで、私の取った方法は、択一の問題を解くことを止める、ということです。
どうせ間違えるのだから、問題は解かない。
だから、せめて、問題を見ることにしました。
問題を解答付きで見ること、これを繰り返しました。
それはつまり正解を覚えるということです。

択一の過去問検討はこれだけです。
私の能力では、これが精一杯でした。

具体的には、問題文に◯✕を付けて、正しい解答を書き込んだものをただひたすら見るというだけです。
この方法を取ると、普通に問題を解くことに比べて格段に時間の短縮ができ、さらに何度も繰り返すことが可能になります。
ポイントとしては、試験問題を数年分まとめたりせず試験問題をそのまま利用することです。
解答書込みの試験問題をそのまま利用することで、問題形式、問題数や出題範囲、出題の順番、時間配分など本番を意識して問題を検討することができます。数年分繰り返すと傾向を読み取ることができるようになり、択一の勉強に何が必要で、自分に何が足りないかを、問題文から直接に感じれるようになります

そして、実際にやってみて感じたことは、択一の模試と本試験の問題は、結構異なるということです。本試験問題に比べて模擬試験問題は、単純な知識問題や極端に難解な問題が多い印象でした。
やはり、模試を解くよりも、過去問を繰り返す、見返すことの方が本試験に有用だと思います。