スペインリーガー山下裕生オフィシャルブログ -3ページ目

帰国報告とこれからについて

Hola!

 

皆さんお久しぶりです!

お元気でお過ごしでしょうか…久しぶりにブログを更新してみました。

 

先日、東京に帰国し検査結果も無事陰性でした。

まだ自宅待機をする必要はありますが、一安心といったところです。

 

これからについて、とタイトルでは書いたのですが、実は全くの未定です。

プレーをどこでするのか、カテゴリーも含めて何も決まっていません。

仕事に関しても以前から行っていた指導やスペイン語のオンラインレッスンなどは引き続き行いますが、

それ以外もこれから決めていく予定です。

 

まあ今回は久々にブログを書くという行動を思い出すこと、そして

これからは日本を拠点とすることを報告するため、ということで。

 

それでは皆さん、今後ともよろしくお願いします!

 

Chao!

 

Yuki

コロナウイルスについて(スペインの対応を見て)

Hola

 

皆さんお久しぶりです。

 

こうしてブログを書くのも久しぶりで、いろいろと書きたいことはありますが…今回はタイトルの通りコロナウイルスについて。

 

僕のいるスペインでは当初、対応はとても楽観的でした。

中国では発生したウイルスが大変らしいよ、イタリアで感染始まったらしいよ、スペインでも感染者出てきたみたいだよ。

そんな感じで始まって今の状況、日本の僕が知っている人、僕を知っている人にだけでも届いてほしい、現状を楽観視しないでほしいと思い、書いていこうと思います。

 

3月11日の水曜、週末の自分や子ども達のリーグ戦のことや、翌日の練習のことを周りと話したり、普段通りの生活。

 

明けて3月12日の木曜、練習が中止になると連絡があり、親御さんから週末の試合について聞かれたり、翌日金曜のトレーニングはあるのか、こちらもまだ何も連絡がないからどうなるかわからない状態。サッカー1部は無観客試合でやるみたいだし、まあどうにかやるでしょ。

 

3月13日金曜、この地域のスポーツクラブが活動を自粛し今後どうなるかわかるまで自粛継続と発表、自分の勤めるクラブも同じくそれを発表。うーん、まあすぐ落ち着くでしょう。マドリードは教育機関が休校らしいね、どうするんだろ。この町での最初の感染者が現れる。マドリードから帰省してきた方らしい。

 

3月14日、スペイン政府による非常事態宣言が発令、15日よりスポーツ施設などの閉鎖や在宅勤務が始まりその期限は15日間。結構大事になってきたね、でも15日間だけなんだし仕方ないね、頑張ろう。

 

3月15日、留学生と共にいらしていた親御さんを空港に送り届け拠点に戻ってくる。高速全く車いない、町は歩いている人や車も通っているし、外出制限なんて言ってもそんなもんか。いつもの日曜日。

 

3月16日月曜、スーパーや薬局に人が並ぶ。入るために1メートル間隔で列を作り入場をコントロール、なんだか品物の数がいつもより少ないな。行きつけのBarも閉まってる、これから2週間これが続くのかー。

 

3月17日、改めてスーパーへ行く、肉がほぼない。空っぽ。鮮魚コーナーに人だかり、卵もない、缶詰や冷凍ピザ、出来合いの食品を買い帰宅。マスクをつけている人が増えてきた。

 

3月18日、イベリア航空が直通便の一時運航休止を発表、19日と21日の便がラストという連絡。短期留学の子が帰国の決断をし、21日の便を購入。外出制限が本格的に警察や軍の指揮下におかれ、不要不急の外出に罰金や留置所行が出るように。

 

3月19日、21日の便が欠航となることが決まる。親御さんと相談、下手に乗り換え先でどうなるかわからない状況に飛び込むよりは、僕の下で待機している方がいいと結論。あと一週間と少し。この町での最初のコロナウイルスによる死者が出る。

 

3月21日、いつも通り起床。指導者の勉強をしている中、自分のスペインでの養父からお母さんが危篤だと連絡。僕にとってはスペインでのお祖母ちゃん。病院に会いに行くことを決断、初めてマスク着用。人気のない町を通り病院へ、名前と部屋番号を受付で伝え、一部屋に一人しか入室できない旨を聞く。お祖母ちゃんは隔離などされておらずコロナではないようだ、苦しそうな彼女に泣きそうになる。長居は家族以外は許されておらず、自分の国籍が歯痒い。別れを告げ、病院を出る。帰りの道で検問をしていたが、逆の道路だったため事なきを得る。

 

3月22日、お祖母ちゃんが頑張っていると聞く。非常事態宣言1週間経過。非常事態宣言が2週間延長するというニュース。4月15日まで外出制限が決まる。

 

3月23日月曜、スーパーに買い出し、マスク着用。手に消毒液をつけるよう言われ、入場。肉類は補充されているものの、どこかしらの棚がほぼ品切れ。田舎町であることが唯一の救い。

 

3月24日火曜、なぜか早く目が覚める。なぜだろう。養父からお祖母ちゃんが亡くなったと言われる。きつい。日本の祖父が亡くなった時は全てが終わり1ヶ月ほど経ってから連絡されたため実感わかず。身近な存在がいなくなる気持ちを知った。

非常事態宣言のこと、同居する子たちのへの責任も考えTanatorioと呼ばれるお別れをする場所に行けないことを養父に伝える。彼も辛いはずなのに、自分の責任を全うする、という僕を誇りに思うと言ってくれる。自分はもう彼とお祖母ちゃんの本当の息子であり孫だと言われる。涙が止まらない。

 

3月25日水曜、お祖母ちゃんのミサが行われる、昨日までとは打って変わって晴れ渡ったいい天気。書類上は家族でないため参加できず。非常事態宣言の状況を恨む。なんだか何も手につかない。

 

3月26日木曜、養父からビデオ電話。笑顔が見えて心の底から嬉しい。と同時に、傍で支えれない悔しさを感じる。いろんな話をして、思い出を分かち合う。

 

3月27日、スーパーへ、消毒液に加えてビニール手袋着用を義務付けられる。レジには透明なアクリル板のようなものが置かれ、店員さんとの遮蔽物が出現。養父とビデオ電話、お互いの近況を話し合う。

 

3月28日、今日。養父と留学生によるグループでのビデオ通話。養父ももういつも通りのようで、一安心。スペイン政府より、30日から4月8日まで本質的な仕事以外の全ての業務をスペイン全土で停止することが発表された。スーパーや薬局などはいつも通りらしい。

 

 

今日までのことを振り返りました。

書いてある通り、最初はとても楽観的でした。

だけど、マドリードの人々が一斉にバカンスと勘違いして遊びに行ったり、帰省したり、そうした行動が拡がった結果地方でも増えはじめ、現在は全国的に感染者が増加し続け、死者も同時に増えています。

一応、今日のデータによると感染者の増加は減少傾向にあるらしいですが、本当にそうであるのか…。

 

今、日本でも”週末”は外出を”自粛”してください、となっていると聞いています。

あくまで自粛だから遊び歩いても大丈夫、在宅勤務になるし実家にでも戻ろうかな。

 

このスペインでの現状を見て、知って、もう一度よく考えてみてほしい。

今良かったとして、その自分の行動が後々何を招くのか。

 

少しでも僕の経験が皆さんの参考になればと思います。

 

それでは、皆さんに元気でお会いできることを祈って。

 

Yuki

お久しぶりの現状報告

ブログ


Hola


お久しぶりです。


ずいぶん時間を空けてしまいました、皆さんお元気でしょうか?


僕は今シーズン、Almaraz F.S.(アルマラス)というチームと契約し、現在11節を終えて5位に位置しています。



前節まで首位で、つまるところ直接対決でコケてしまい順位を落とすことになりました。


現状離されていることはないため、この負けを引きずらずにこれからの試合を勝ち切る必要があります。



と、現状報告はこんなところでなぜこのチームと契約をしたのか。


いくつか要因はあります。


カテゴリーはTercera(テルセラ、上から数えて4部相当)で、以前優勝をしたToledo(トレド)と同じカテゴリー(地域が違うため、また違ったグループではあります)です。


昨シーズン、昇格させたToledoでチームとして全くいいところもなく降格し、現役引退をすることも考えました。


苦しい顔をして自分の好きなことを仕事としてやっていると言えるのか。


2部との交渉もいくつかありましたが、ネックなのはビザの手続きと生活。


今のスペイン経済、スペインフットサル界で考えるとまともに12部でプロとしてプレーすることは日本人として現実的ではなく、金銭面でも微妙なものでした。



そんなとき、Almaraz F.S.から連絡をもらいました。


僕の住んでいるところから車で通え、かかる費用もなく、給与もしっかりしている。


育成年代の指導はもともと今住んでいる地域で行っているためそれを失うこともない。


いい条件でしたが、不安要素は自分がフットサルを純粋に楽しめるかどうかでした。


もちろん、個人フットサルやワンデー大会のような楽しさではなく、シビアな環境でトレーニングに、そして試合に挑めるか。


自分の好きなフットサルに本気で向き合える環境なのか。



決め手になったのは、スペインに戻ってすぐ、会長と監督が自分の住んでいる街に足を運んでくれ、チームの構想や自分にどういった役割を求めているのか、事細かに説明をしてくれたこと。


監督の求めるチームプレーを守備、攻撃それぞれ説明され、そして僕がそこにどういったピースとしてハマるのか。



この人たちを信じてみようと思いました。



新加入の選手もいて、チームとしてのやり方を合わせることは簡単ではなく、チームメイトや監督と何度もその都度話し合い、すり合わせていきました。


監督はスペイン指導者レベル2(3で代表監督や1部リーグ監督も出来る)でありながら、その要求や信頼は今までのどのチームよりも高く、そして厳しいものでした。


停滞していた自分のプレーがさらに向上していくことを感じ、個人の結果としても現在11試合8ゴール。


今までにないペースで得点を重ね、アシストもマークしています。



チームとしてはここ2節は2連敗を喫していますが、このチームの課題は試合の入り方であり、それも徐々にではありますが修正できつつあります。


この監督と出会えたこと、僕の要求に付き合ってくれるチームメイトたちと出会えたこと。


まだ不透明ですが、もしかすると今シーズンがスペインでの最後のシーズンになるかもしれない。


そんなシーズンにこのチームに巡り合えたことに感謝して、結果も内容も追求していきたいと思います。




それではまた。


Chao