14-15CL 決勝トーナメント1回戦2stレグ ドルトムントVSユベントス | ガンバ大阪サポーターによるサッカー&WCCF

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ドルトムント 0-3(2戦合計:1-5) ユベントス

 ユベントスは強かった。ただそれ以上に、ドルトムントの不甲斐なさが印象に残る一戦だった。

 試合前に注目されていたのが、負傷離脱中のMFシャヒン復帰が叶わなかった中で、ゴールが必要なドルトムントがどんなアプローチを採用するか。トルコ代表MFの代わりにシュベン・ベンダーを配するとともに、2列目に香川に代わりカンプルが入った中盤の顔ぶれが予想の範疇であった一方で、目を引いたのが最終ラインの陣容だ。右SBに起用されたのはキルヒではなく、本職CBのソクラティスだった。
守備力が高い反面クロスやオーバーラップからの攻撃参加にはあまり期待できないギリシャ代表CBの右SB起用は、クロップ監督が点を与えず1-0で終えてアウェイゴール数の差で勝ち抜ける、というプランを描いていることの表れだったように思う。

 しかしそんな指揮官の目算は、テベスが放った強烈なミドルがバイデンフェラーの手をかすめてネットを揺らした開始わずか3分で脆くも崩れ去る。

 リスクを負う必要がなくなったユベントスは、4バックと中盤のビダル、マルキージオ、ポグバの3人が早めに帰陣しピッチ中央を固める形にシフト。これによってオーバメヤンの快速を生かすための最終ライン裏のスペースも、カンプルやロイス、ムヒタリャンが局面を打開するためのバイタルエリアのスペースも奪われたドルトムントは攻めの糸口すらつかめない。
唯一、27分からの10数分間だけはドルトムントの時間帯が訪れたが、これはポグバ負傷により急きょ[4-3-1-2]から[3-5-2]への変更を余儀なくされたユベントスが、3+1枚から3枚へと減った中盤中央でボールを拾えなくなったことによるもの。

 相手が落ち着きを取り戻すとともに再び攻めの糸口を見出せなくなったドルトムントが主導権を握る場面はなく、50分、55分の決定機をモラタが逃したことで2度命拾いしたものの、70分、スペイン人FWが3度目のチャンスで追加点を挙げた時点で勝負の行方は完全に決した。

■2戦続けて相手に劣った運動量

 シャヒンを欠いた直近のリーグ戦2試合でスコアレスに終わっていたことを考えれば、クロップ監督が下した決断は合理的だったのかもしれない。だが追う立場である以上、もっと積極的に試合を運ぶ選択があっても良かったのではないか。何より、驚異的な運動量をベースとした“ゲーゲンプレッシング”で相手を圧倒するスタイルこそが、ドルトムントの最大の武器であり生命線でもあったはず。
ところが、この日のドルトムントのチーム走行距離は117.8kmで、ユベントスの119.5kmを2km近く下回った。付け加えるなら、彼らは2-1で落とした第1レグでも相手より走れていなかった(ユベントスの113.4kmに対し、ドルトムントは111.7km)。

 リードを守ればいい状況にあったユベントスが、「ゴールが必要だ」というアレグリ監督の試合前の言葉通り積極的に試合へと入り先制点を奪ってみせただけに、なおさらそのコントラストが際立った。

 自らの強みを見失ったドルトムントは、静かに欧州の舞台を後にした。

(文/footballista編集部 久保佑一郎)

<監督コメント>
ユルゲン・クロップ(ドルトムント)
「敗退は、間違いなく妥当な結果だ。今夜の試合で一つ言えることがあるとすれば、我われは今季のチャンピオンズリーグを戦っていくのにふさわしいチームではないということ。ユベントスは本当に強いチームだが、今夜は強過ぎた。情熱あふれる見事な守りを見せ、攻撃に転じた時は非常に危険になる、完成されたチームだ。ケガ人が出なければ、最後の方まで勝ち残れるだろう。ただこの先は、我われのように簡単にやらせてしまうチームはあまりないだろうがね。今日のうちの攻撃を見れば、あまりにも間違った決断が多かったことがわかる。それに、シュートを打たなければゴールは決まらない。これはサッカーの基本中の基本だ。この点は早急に解決しなければならない」

マッシミリアーノ・アレグリ(ユベントス)
「この2試合で見せた非常に力強いパフォーマンスによって、欧州中を驚かせることができた。技術面では、第1レグよりも今日の方が良かった。グループステージ以降、我われは成長を続け、試合ごとに進歩している。選手たちにはとにかく落ち着くように話した。準々決勝の相手はどこも欧州のトップチームになるが、うちが勝てない理由はない。我われは最高の状態にあり、自信がみなぎっている。次の2試合でも同じようなパフォーマンスを披露するつもりだ」
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見なくてもデータと両クラブの特徴からだいたいの試合展開は予測できますが、まさしくその通りといったところでしょうか


相手に引かれると何もできないドルトムント。ゲーゲンプレスをやる気がないドルトムント。もう平凡なチームなのではないでしょうか?(言い過ぎか?)




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これは攻から守に入れ替わったシーンですが、ボールホルダーには1人寄せてはいますが他は寄せず。

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とはいってもサイドに出たボールに対してはしっかりと囲めました。ここでボールを取りたい、取るべきシーンなのですが・・・


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ユベントスの選手の個人技の高さもありますが、ドルトムントの寄せも中途半端なためあっさり逆に展開されてしまいました。

3枚目を見ればドルトムントの選手がボール周辺に7人もいることがわかりますが実はボールホルダーに寄せてるのは1人。これでは奪えません(最初からこんなんなので体力的な問題ではないです)


ってことでこの試合で特に面白い部分というのはなかったので、ちょっとWCCFプレイヤーが勘違いしやすいGKの飛び出しについて少し書きましょうか




と、まずこの動画(15秒)の見てください




ドルトムントのプレスしょぼっ!とかモラタのポジショニングいいね!などけっこう見るべき部分があるシーンなのですが、ここではバイデンフェラーがどのタイミングで飛び出したかに注目してみます



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これはペレイラからパスが出た瞬間ですが、まだ飛び出していません


ではいつ飛び出したかというと・・・

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モラタがボールをコントロールした瞬間です!!

なぜかここで飛び出すかという、とこのトラップの瞬間はボールに集中してしまうためGKを見ている余裕がないからなんですよね。だからその瞬間にとびだすことでモラタはバイデンフェラーの飛び出しに気づくことはできず、バイデンフェラーは飛び出している最中に逆を突かれるリスクを最小限にできるのです


逆にスルーパスが出た瞬間だとどうなるのでしょうか?

・パスが出てトラップするまでの時間でGKを確認できる
・だからそこで飛び出したら、相手は飛び出したGKからどうゴールを決めるかを考える時間が与えられることになる



ということです。WCCFではスルーパスがでた瞬間に飛び出すのが基本なのですが、実際だと違うのです。また、状況にもよりますが今回のシーンでモラタがトラップする前にとびだす選手はあまりいないと思いますが、このトラップしたまさにその瞬間に飛び出すのは案外難しいです。そのちょっとした飛び出しの遅れが失点に繋がるのですが、そのミスを感じられるようになればだいぶサッカー観戦も慣れてきて脱初心者という感じなので、今度から少しそういうのにも意識を向けてみてくださいネ




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