一流と3流。本日は舞台のお話。勉強勉強。 | オッサン君の映画DEぼーん!

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古今東西、思う存分映画を語るもんねっ!
愛と怒りをこめて、カーツ1発!
(独断偏見ごめんくさい!!やな人はスルーのコトよ!)

長らく更新出来てなくて、
見るとランキング激落ち(笑)。
更新出来なかった理由は、
関わってる劇団の公演があったからなのだけど、

文化祭的イベントがあって、
いろんな劇団も参加しての公演に出演したわけです。

映画の話でなくて恐縮だけど、
実は私、知る人ぞ知る「演劇嫌い」です。
半ば公言してるからいいのだけど、
舞台特有の「ケレン」とか大袈裟な表現が

「かなり」苦手。

じゃあお前はなんで舞台やってんだ、
って言われると結構言葉に詰まる。
「素人」というか「一般」の人には言えるけど、
同じ舞台をやってる人にはさすがに言いにくい(笑)。

実際、捉えようによっては「失礼」かもしれない。
舞台、とか演劇って、相当「排他的」で「閉鎖的」な世界で、
それは芸能全般に言えることかも知れないけど、
「舞台」って、アマチュアの小演劇ほどその傾向が強いと思う。

歌舞伎とかどっぷり大資本のプロの方がたぶんその辺は
ラフでシンプルで的を射たスタンスなんだと思います。
セミプロ辺りの居心地悪さって、
音楽でもなんだか、感じるもんです。

その点、「プロ」ってなると、
「ハッキリ」してる。
一流になればなるほど
自分の位置関係、扱われ方、レベルを自分なりに把握していて
客観視していて謙虚な人が多い。(まあ勿論人によるけど)

・・やっぱり最悪なのは演劇のセミプロだなあ(笑)。
あと落ち目のプロ(爆)。
扱いにくいでっせ~。
プライドがあるから、余程知的な人でないとトラブルメーカーに変貌してくれたりする。

そこらへんに本人もやたら敏感で、
ちょっと変なこと言って刺激するとビリビリ!って反応するぴりぴり感があるし、
その人だけが時間枠持って行ったり、
ギャラで予算の大半持って行っちゃったりする。

で、アマチュアの演劇はどうか、というと
これはこれで独特の「臭み」があるんですな。
何だろうなあ、

私たちの劇団はたぶん、どこよりも「貧乏」で
「キング」の称号が付く程だと自負するけれど、
神戸、大阪でやってる演劇って、
どこまで行っても
「貧乏くさい」(笑)。

キングが言ってナンだけど。
私なんかからすると新感線とかあたりの
十分メジャー化した所でもそう思うもん。

あ、でもそういえば、一つだけ、
東京から参加してた劇団は、
ビンボ臭さがなかったなー、
なるほどなー(感心したりして)
キャラメルボックスなんかもあんまり感じないもんね。

若い劇団の人は、
とにかく頑張るし一生懸命で
礼儀正しく根性ある人多いのも確か。
一応うちの若い人もそうですよ。

下手に小慣れて半端に古株劇団になると、
ナンかせまーい世界で幅を利かすような顔したりするんで
妙な高慢さが見えたりするもんです。
戒めて気を付けなきゃね。

で、そういうイベントに参加して、
私は必ず他の団体の作品も見ます。
むしろ率先して見たい。

複合イベントだと、
自分たちの出番が済むととっとと帰る人がいるけど、私には考えられない。
そうすると、必ず「発見」があります。
どんな下らん作品であっても、それはある。

私は、作風として、(いいのか悪いのか知らんけど)
映画表現を何とかして舞台に持ち込む、
みたいなコンセプトをやってます。
(単にそれしか出来ないのをやってるうちに
後付けで方法論にしただけちゃうんか)

だから初めて演出した時は、
映画(映像)の論法しか知らないから、
平気で観客に尻を向けて演者を立たせたり、
舞台上で水は飲むわリンゴ食べるわ屁はこくわ。

今ではそれなりに「舞台的セオリー」を
ある程度方法論に取り入れて迎合してます(笑)。

で、他の舞台を見ると、
明らかに私たちの表現方法と違ってて、
やっぱり「舞台的」なんですね、どこも。

逆に言えば「ちゃんとしてる」。
だからどこも発声とか括舌とか鍛錬されてる。
申し訳ないけど、
「好き」にはなれないんだけど、
どこもそれなりに表現として成立していて「なるほどなー」と思う。

それに、ちゃんと「見せる」ことをそれぞれ心得てるし、
「自分たちの表現」を確立してる。

そうなってくると、
少ないながら今までプロの演劇も観て比較して思うことは、
(勿論蜷川ぐらいになるとその範疇ではない「一流」なんだけど、)
凡百の「プロ」の場合、

アマとの違いって
実は「お金掛かってるかどうか」ぐらいしか
差別化出来るとこないんちゃうかなあ??

とか小春日和に思う私なのでした。