「何ちゅうことするの」がテーマ。そーゆーことだったのかあ・・(笑) | オッサン君の映画DEぼーん!

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映画に愛を!
ゴジラから2001年宇宙の旅まで。
古今東西、思う存分映画を語るもんねっ!
愛と怒りをこめて、カーツ1発!
(独断偏見ごめんくさい!!やな人はスルーのコトよ!)


昨日、舞台の音担当氏と朝まで喋っていて、
ちょっと「悟り」を開いた(・・笑)。

映画、舞台、音楽、自分が「好き!」と手放しで喜ぶものに共通すること、
今まで「一体何だろうな・・」と漠然としていて明確につかめていなかったのが、
ちょっと分かったような気がする。

始め、自分の「嗜好」というか
「志向性」について考えをめぐらせて論じ合っていたのだが、
たとえば自分の場合、

「目指す地点」は「一大エンターテインメント」であり、
結構あからさまな「メジャー志向」であるにも関わらず、
実際に好きなものを挙げると
「どうもそうではない」
傾向が浮かび上がってしまう。

つまり映画ならスピルバーグ印が大好きだし、
ジブリが好き、
なのに

「ダイハード」で言うと
「1」は映画館で14回も観てもまだまだ飽きないぐらい愛しているのに、
「2」以降のシリーズは大嫌いである。
カス、とかクソ、とかボロクソに言っている(好きな人ごめんなさい)。

どれ一つ面白いと思ったことが無い。
でも世間的には(興行収益も含めて)
「2」以降の方が断然「大衆に受け入れられて」
娯楽的だった筈だ。

世間的に「大ヒット」したものの殆どに
「大して」面白いと思えないし、
ストーリーなど忘却の彼方、
作品が存在したことすら忘れるほどのものが大量にある。

ところが「2001年宇宙の旅」は
自分の「映画履歴」が始まって45年の歴史上、
これを超える映画はいまだ現れていない。

この映画、よほどのファンでない限り、
「まともに観る」ことが出来ない人が多い(笑)。

勧めた人の殆どが「寝てしまう」。
そして「解らんかった」と言う。

私にはこの映画の完璧性がたまらなく絶大に「面白い」のだが、
それがどうも
「普遍的な」面白さ
ではまったくないようなのだ、

もちろん、
特殊なマニアックな映画であることは承知している、
しかし、誰が見てもこの映画の「ブッ飛び」具合、
「トンでも」具合は目から鱗ではないだろうか。

そういう「面白さ」に満ちているのだが、
殆どの人が「退屈」と言う。

同じ「マニアック」でも
「惑星ソラリス」や「スローターハウス5」を
「面白いで~」と言って紹介するほど厨二病ではない。

これらはさすがに「個人的に大好き」なだけであって、
あまり人に「お勧め」はしない(笑)。

それで、
一体なぜ自分はこういう映画と、
「ダイハード」のような「普通の娯楽作」とを
一緒くたに「面白い」から「娯楽的だ」としてしまうのか、
考えてみた。

なぜ自分は「ウルトラQ」に嵌り、
「ウルトラセブン」が好きなのだろう、
なぜ山田太一や倉本聰のかつてのドラマが好きなのだろう、
今のドラマの殆どをそれほど面白いと感じられず、
映画もどこか「冷めた目」で見てしまって
滅多に「どっぷり入り込んで」観ることが出来なくなってしまったのだろう。

そう考えていて、

実は自分は「ウルトラマン」の、
「ウルトラマン」は「全然好き」でなかったことを思い出した。

自分が好きだったのはあくまで
「怪獣」であって、

「ヒーロー」なんか好きでもなんでもなかった。
むしろ

「正義の味方」が嫌いだったことを思い出したのだった。(つづく)