The Rolling Stones "Brown Sugar" | ギッコンガッタン 

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 前回、曲名にhorse があった曲を取り上げました。そこでhorse がついた曲を思い浮かべてみたら一つ思いつきました。ストーンズの71年リリースの大ヒットアルバムSticky Fingers に収録されているWild Horses です。この曲も前回の曲と同様にアコースティックで味わいのある静かな雰囲気の名曲と思いますね。それからこの曲はあのスーザン・ボイルがデビューアルバムでもやっていましたね。このバージョンも味わい深いです。





 すいません、ちょっと脱線しました。さてこのSticky Fingers はあのベロ出しマークで御馴染みのストーンズのオリジナルレーベルから出た初のアルバムです。このアルバムはストーンズの数あるアルバムの中でもまずモダンアートの巨匠アンディー・ウオルホールがアートデザインを担当したことでも知られます。あのモノクロでジーンズの姿が映ったジャケットはなんとも言えないカッコよさがあります。アルバムの内容もカッコいいとファンの間でかなり絶賛されているものの一つともよく聞きます。今回はその出だしを飾る曲Brown Suger を取り上げようと思います。





 出だしを飾るだけあってパワフルでワイルドなストーンズの真骨頂という感じの曲です。いわゆるR&B色の強いロックサウンドと言うところでしょうか。93年に私が行った福岡ドームでのライブでもやってましたね。間違いなくライブでは演奏する確率の高い曲でしょう。




Gold coast slave ship bound for cotton fields
Sold in a market down in New Orleans
Scarred old slaver knows he's doing alright
Hear him with the women just around midnight

船は綿花畑で働かされに黄金海岸から来た奴隷ばかり(黄金海岸=西アフリカの海岸の名前)
奴等はニューオリンズの市場で売られていくのさ
かつて虐待された古株の奴隷達は今じゃうまくやってるぜ
聞いてみなよ女たちと夜通し楽しむってさ


Brown sugar how come you taste so good?
Brown sugar just like a young girl should

黒人女のアソコ何でこんなに気持ちいいんだ
黒人女のアソコ若い娘はこうでなきゃね


Drums beating, cold English blood runs hot
Lady of the house wonderin' when it's gonna stop
House boy knows that he's doing alright
You shoulda heard him just around midnight

ドラムのビートが聞こえりゃ冷血なイギリス人の血も熱くなる
宿屋の女将もいつんなったら終わるんだいって愚痴ってるよ
宿の客の男は楽しもうってつもりさ
奴等が夜通し何してんのか聞いてみたらいいぜ


Brown sugar how come you taste so good, now?
Brown sugar just like a young girl should, now

黒人女のアソコ何でこんなに気持ちいいんだ
黒人女のアソコ若い娘はこうでなきゃね


Ah, get along, brown sugar how come you taste so good, baby?
Ah, got me feelin' now, brown sugar just like a black girl should

楽しもうぜ黒人女のアソコ何でこんなに気持ちいいんだ
俺も楽しませろよ黒人女のアソコ若い娘はこうでなきゃね


I bet your mama was a tent show queen
And all her boyfriends were sweet sixteen
I'm no schoolboy but I know what I like
You shoulda heard me just around midnight

お前のママはストリップ小屋の女王なんじゃねのか
彼女のボーイフレンドは16歳のピチピチの若造だらけだな
俺は学生じゃないけどわかっちゃいるぜ
俺が夜通し何してんのか聞いてみたらいいぜ


Brown sugar how come you taste so good, baby?
Ah, brown sugar just like a young girl should, yeah

黒人女のアソコ何でこんなに気持ちいいんだ
黒人女のアソコ若い娘はこうでなきゃね


I said yeah, yeah, yeah, woo
How come you...how come you taste so good?
Yeah, yeah, yeah, woo
Just like a...just like a black girl should
Yeah, yeah, yeah, woo

俺は言ったさイエーイエーオー
黒人女のアソコ何でこんなに気持ちいいんだ
イエーイエーオー
黒人女のアソコ若い娘はこうでなきゃね
イエーイエーオー


 曲の内容は正直言って当時のストーンズのイメージ通りにダーティーそのものです。歌詞のタイトル自体が直訳では"茶色の砂糖"ですが実際は黒人女性のアソコを示す隠語的スラングと言われています。彼らの音楽は昔のR&Bさらにそれから派生してきたロックンロールです。言うなれば黒人音楽あってこその彼らでした。その黒人達は皆奴隷としてアフリカからアメリカにつれてこられた人々です。歌にあるように奴隷船に乗せられた彼らはその後にゴスペル、ジャズさらにロックと現代のポピュラーミュージックの世界を形成する力に大いになったわけです。この歌はダーティーな歌ではありますがそんなストーンズの黒人への尊敬の念もあるのかもしれません。Drums beating, cold English blood runs hot の所でそう思えました。ともかくのれるカッコいいまさしくストーズを代表する名曲だと思います。今日はここまで...