銀魂夢小説 リレー・ラジオ企画 7話 | I LOVE 銀魂~夢小説~

銀魂夢小説 リレー・ラジオ企画 7話


リレー小説企画!!


銀魂高校に通う、「あかり・みなこ・春・ひい」の4人。


それぞれに絡む銀魂キャラクター達。


笑いあり涙ありの、青春ラブコメですヾ(@^▽^@)ノ


田中さん→きなこ→定春→わたし


の順で進んでおります^^


※ですが一部変更し、次からは田中さん、定春、わたしの順になりました!

(一旦きなこはお休みです)

ぜひぜひ読んでみてくださいっ!!


リンク↓


1話  2話  3話  4話  5話  6話  




あっという間に7話です。


どうぞ!


―――――――――――――――――――――


7話






沖田くんが。



沖田くんが、私の玉子焼きを、食べた。



(どどどどどうしよう…!)



春ちゃんたちは甘い玉子焼き派だから、今日はうんと甘く作ってて



でももしかしたら沖田くんはしょっぱい派かもしれない。



いや、むしろ味付けなしでケチャップ派かもしれない。



いや、だし巻き派かもしれない…!!!



どうしよう、不味いと思われるかもしれない。



私、沖田くんのことなにも知らなすぎるから…――



「おーい、どうした?顔面蒼白だぜィ」



「へっ!?あ…う、ううん、大丈夫…」



ハッと気がつけば、目前で沖田くんに手を振られていた。



いけないいけない、つい自分の世界に入っちゃってた…



――それよりも、味はどうだったんだろう。



恐る恐る沖田くんの様子を伺う。



もぐもぐと口を動かしていた沖田くんは私と目が合うと、



軽く口角を上げて――もう一つ、玉子焼きに手を伸ばした。



「美味すぎでさァ」



「…ほ、ほんと!?」



良かった…!



途端にぱぁぁ、と自分の周りに花が飛んだ気がした。



沖田くんは甘い玉子焼き派、かぁ。



よし、一つ沖田くんのことを知れた。



(なんだか今日は良い日だなぁ)



嬉しくって思わず笑みがこぼれる。



そうやって1人でにやにやしていれば、廊下からあかりちゃんとみなちゃんの姿が見えた。



どうやら購買でしっかりとパンを買って来たらしい。



2人は私たちの所へ着くと、毎度のことながらテンポの良い会話が流れる。



いつものようにクスクスとそれに笑っていれば、



ふと気がついたようにあかりちゃんが私を見た。



「ひい、もう行かないとやばいんじゃない?」



「あ、本当だ! ありがとう、あかりちゃん!」


そういえば!と時計を見る。



そうだ!委員会の集合があったんだった!すっかり忘れちゃってたよ!



慌ててお弁当を少し口に入れ、とりあえず帰りにでも食べようと蓋をした。



「なんで委員会なんか入ったんでィ。めんどいだろィ」



そんな私に、玉子焼きを口に入れながら沖田くんはそう言って。



確かに、沖田くんなら委員会なんて絶対に入らなそうだ。



ふふ、と笑って沖田くんを見た私は、お弁当を鞄にしまい口を開く。



「本が好きなんだ。図書委員以外だったら私も入りたくないよ」



まぁ、きっと本が好きっていうのも沖田くんには理解できなさそうだなぁ。



――多分、私と沖田くんは真逆。



きっと気も合わなくて、息も合わなくて。



私達には、ずっと遠い遠い距離があるんだ。



ふーん、と答えた沖田くんは何か考え事をしているような表情で。



とりあえず急がなければならない私は、



頑張れと手を振るあかりちゃん達に笑顔で応えて、同じ図書委員の子と教室をでた。






―――「あ、なにそれ。玉子焼き?」



ひいが去った後の教室のこと。



わいわいと騒がしいZ組に顔をだしたのは、銀八だった。



「あ、先生。そうですよ~ひいが作った特性玉子焼き!」



春がにっと笑って一つ箸で掴んで持ち上げる。



みんなで食べれるようにと多く作ってきたそれを、



銀八は「おーすげぇな」と言いながら、一つつまんだ。



「うまっ!おいおい、おめーらパン食ってる場合じゃねーぞ」



甘党にはたまらなかったらしいその玉子焼きを



もう一つ、と手を伸ばせば何故か沖田に手を掴まれ止められた。



そんな銀八を見て、パンを食べようと口を開いていたあかりとみなこは一時停止した。



――ゆっくりと2人顔を見合わせ、そしてまたゆっくりと銀八を見る。



「い、いや~…今日はたまたまパンで…ねぇ?あかり」



「そうそう、寝坊しちゃって…」



目を泳がせるみなこに、遠い目で応えるあかり。



ぎくりと冷や汗を流す2人に、銀八は眉を寄せる。



「お前らって弁当持ってきたことあったっけ?」



「あ、ありますよ!私一応、趣味ですからね!弁当作り!」



「趣味なの!?」



焦りのあまり大嘘をついたみなこに、あかりはビクリと肩を上げる。



「ねぇ?あかりもそうだもんね!」



「い、いや…」



あかりは、あたしに振るな!と心の中で叫び否定しようと銀八を見る。



けれども、思っていたより銀八は話を信じたらしく



「へぇ、意外だなぁオイ。今度食わせろよ」



予想外の言葉を放って、にっと口角を上げた。



真っ直ぐに目を見てそんな風に笑われたら、当然言葉もでなくなってしまうわけで。



「…い、いいですけど」



――思わず、あかりはそう返してしまった。



言ってしまった後の後悔は大きい。



ちらりと横のみなこを見れば、予想通りぐわんぐわんと目が泳いでいた。



まずい、これはもしかして本当に弁当を作ってこなければいけないってやつ?



苦笑いで銀八を見れば、楽しげに目を細めていて。



「お前らの弁当、どっちが美味いか食べ比べてやるよ」



「「ええ!?」」



なんでそんなことに!!!



同時に叫んだあかりとみなこは、顔面蒼白で顔を見合わせた。



そんな2人の横で溜息をつく春。



「…馬鹿だなぁ…どうすんのよ」



ぽつりと呟いて、最後の玉子焼きを口に入れた。



「おい、それ俺が食う予定だったやつでさァ。返しやがれィ」



「ごめーん、もう胃の中です~。あー美味しかったぁ!」



わざとらしく笑顔を見せる春を総悟が睨み、案の定始まる口論。




――今日のZ組のお昼も騒がしかった。




「…っていうかお弁当、どうすんの…!!」







―――――――――――――――――――――



次回、あかりとみなこのお弁当バトル…!?



次の更新は田中さん  になります!


次話が更新されたときは私のブログでもお知らせしますので、


ぜひ読みにいってください^^




ポチッとしていただけると幸いです(/ω\)!



I LOVE 銀魂=夢小説ROOM=




ぐるっぽも更新されてます!!




(クリックできます)

Dear.ひらり様