移動祝祭日その4:さらば京都 | Hack or Fuck ?

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信楽へ
深夜、草津PAで慣れない車中泊をしたおれたち家族は予想に反してぐっすりと眠った。

目覚めればすでに8時前でパーキングエリアは多くの人々で賑わっていた。

大体6時間は眠ったことになる。おめでたい家族である。

そして再び京都に戻るその前にカミさんのリクエストで信楽に立ち寄ることにした。

おれはもちろん焼き物にも特に関心はないが娘のリクエストばかり聞くのも家庭内の平和のためにならない。

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▲たまに見かける狸の像は信楽焼だと今回初めて知った。

早朝だったので焼き物の店はまだどこも開いていなかったが、各店頭に並べられた狸を見るだけでもなかなか面白かった。
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再び京都へ
そしておれたちは再び京都に戻った。

まずは三十三間堂。ここの駐車場は40分以内であれば無料だった。
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残念ながら三十三間堂内部での撮影は禁止されていたが、千体を超える仏像は圧巻であった。

ただ、個人的には九州は大分の国東半島で観た磨崖仏や岩手県の遠野の五百羅漢の方が好みではある。

遠野と言えば、結婚前のカミさんを強引に引っ張ってその五百羅漢を見るためにちょっとした山道を歩いているときに足を滑らせて転倒したカミさんにかけた言葉を思い出す。

「大丈夫か!カメラは?」

そして五百羅漢と言えば、まだ息子がカミさんのお腹の中にいる頃これまた強引に大仏さまと五百羅漢を見に行こうと千葉県の鋸山に行ったことも懐かしい。しかも大仏さまは修復中でまったく拝むことはできなかった。ちなみにこの鋸山には岩肌に彫られた巨大な磨崖仏もある。おれはカミさんを連れてくる何年か前に一人でここを訪れてしばしの間陶然と見上げたものだ。しかも粉雪が乱舞する1月のことだった。なぜそんな寒い時期にそんな場所に行ったのか。それは使い残しの青春18きっぷの期限がその日だったからだ。

六波羅蜜寺
きっかり40分で三十三間堂の拝観を終えたおれたちは次の目的地である六波羅蜜寺に移動した。
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想像していたよりずっと小さな寺だった。

寺自体の拝観は無料だが、宝物館は有料だった。

中学生は夏休み期間中は無料だと書いてある。

おれたち夫婦は境内で待つことにして娘一人で拝観しに行った。

娘は同時に入館した他の誰よりも長かった。

世間的には不評だったNHKの大河ドラマ「平清盛」を観て以来その世界観にどっぷりとハマっていた娘は満足そうだった。

思えば幼い頃から少し変わったものに関心のある子ではあった。

幼稚園の頃、なぜかピラミッドやミイラにハマりテレビでミイラ特集みたいなものをノート片手にメモを取りながら観ていたものだ。

京都御所へ
そして最後は京都御所だ。

もちろん中には入れない。何ヶ月か前に予約をすれば入れるらしいというのをカミさんが誰かから聞いてきたが時すでに遅しということで、おれと娘は御所の周囲を一周することにした。

カミさんは車で待つことにした。

砂利に足を取られながらおれたちは御所の長い塀に沿って歩いた。
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途中、3人のパキスタン人から片言の英語でこのインペリアル・エリアには入れないのかと話しかけられたので、おれも片言の英語で無理だと答えた。

まあ「ノー!」と言っただけだが。ちなみに本当に彼らがパキスタン人なのかどうかは定かではない。何となくそんな気がするというだけだが、娘にはパキスタン人だと言っておいた。
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▲建礼門

汗だくになって御所を一周したおれたちは御苑内の売店でかき氷を食べた後、カミさんと合流しついでに親子丼も食べた。

こうして我が家の京都の旅は終わった。

まだまだ見るべきところはあるものの娘はとりあえず気が済んだようだ。

夕方、おれたちは500km先の山口目指して再び走り出した。