ええじゃないか恋するフォーチュンクッキー | Hack or Fuck ?

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最近、各地の自治体や企業、その他の団体がAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を踊ってYouTubeにアップするという現象が起きていることを先週知った。

おれが最初に見たのが神奈川県バージョンだ。


なるほど。なかなか面白いじゃないか。

そう思ったおれは他の動画も次々と見ていった。当然、「恋するフォーチュンクッキー」を繰り返し聴くことになる。

そして数時間色んな団体の人々が踊る「恋するフォーチュンクッキー」動画を見て、これはつまり平成の「ええじゃないか」だと思い当たった。

異論はあるかもしれないが、とりあえずスルーしておく。

そういうわけで、「恋するフォーチュンクッキー」は現代の「ええじゃないか」である。

言うまでもなく「ええじゃないか」とは、幕末の日本で流行ったムーブメントである。

ウィキペディアによると、

江戸時代末期の慶応3年(1867年)8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで発生した騒動。「天から御札(神符)が降ってくる、これは慶事の前触れだ。」という話が広まるとともに、民衆が仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で町々を巡って熱狂的に踊った。

とある。

そして、

その目的は定かでない。囃子言葉と共に政治情勢が歌われたことから、世直しを訴える民衆運動であったと一般的には解釈されている。これに対し、討幕派が国内を混乱させるために引き起こした陽動作戦だったという説がある。

のだという。

ここから明らかなように、「ええじゃないか」も「フォーチュンクッキー」も共に「慶事」が到来するその前に訪れるであろう「よきこと」を言祝いでいる。

天から降ってくる神符とフォーチュンクッキーの中に仕込まれているお神籤もどこか似ている。



何にせよ、「恋するフォーチュンクッキー」を踊っている人々はみな笑顔で楽しそうだった。

これを踊ればどんなに悪人でも、どんなブラック企業でも3割は好感度アップするのは間違いない。

裁判員制度ならおそらく執行猶予となるだろう。

そんなことを思いながらおれはさらに「フォーチュンクッキー」動画を見るのだった。





本家の「ええじゃないか」は明治維新の直前で終わったという。

現代の「ええじゃないか」は何の終焉を告げるのだろうか。

われわれが噛み砕くクッキーのなかにはどんな未来が書き込まれているのだろうか。




日本に幸あれ。

(*)貼付けた動画の2社はもちろんブラック企業ではありません。