世界中を探してもいない人。 | ごまの徒然なるままに。

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大好きな祖父が2020年6月22日22:30頃に永眠しました。
もういくら肩を揺すっても、いくら「お祖父ちゃん!」って呼んでも、目を開けないし返事もない。

7月からは週一で行ってる掃除に行ってもいない。

玄関前にいる盆栽に水や肥料をやったり、必要あれば剪定をしたりする人はいない。

いくら時計の針が進み、カレンダーがめくられていっても、祖父は88歳のまま前に進まない。

盆栽の次に食べる事が大好きだったのに、舌癌で味覚を失い、固いものも細かく噛めないものは食べれなくなったけど、それでも美味しいものを見つけるのが幸せそう。
再発で皮膚癌にもなったけど勝って、全身の転移確認の検査も何年もして完治させ…癌って再発させずに消すって本当に出来るんだと祖父の生命力に驚きました。

ずっと祖父の最期は癌だろなって思ってたら、今日(昨夜)お風呂で発作で心臓が止まりました。
全然苦しんでなかった証拠に顔が水面下にあるにも関わらず水を全然飲まず、眠るようにお風呂に沈んでいたそうです。
祖母は第一発見者(夫婦だけ同居)で、「私が早くに見つけれてたら…(見つけた瞬間)私の中で爆弾が落ちたよ」と無力であったと悔しそうでした。
伯母曰く「たまたまお風呂に入ってた時ってだけで、他の人なら布団で冷たくなってたと同じよ。老衰や永眠と同じ。いつか皆が踏む死という所にお祖父ちゃんは着地する日が来ただけ。それは誰もコントロール出来ない」というような事を言ってました。

ただ今から私の母方の祖父が永遠に世界から消えて会えない日が始まる。
せめて図書館司書の資格を取って、どこの図書館に勤務する事になったのか報告したかったという後悔だけを残して。

補聴器をつけても聞こえにくい耳に「掃除に来たよ!」と言う私の声は、今も祖父の耳と心に響いているのだろうか?

最期に食べた親子丼の味は覚えているのだろうか?