GOD TV MEAT OIL'S曰く…
【俺たち解散します。
この長い旅の途中で…。】
今語る、
GOD TV MEAT OIL'Sという昔話。
コウスケ最後のBlog…
どうも。
GOD TV MEAT OIL'Sの、
リーダー、そして…
革ジャンオールバックのベースボーカル。
コウスケです。
この度、2015年7月一杯をもちまして、
我々 GOD TV MEAT OIL'Sは、解散する事に決定いたしました。
革ジャン、オールバック、リーゼント、金髪のスリーピースROCKバンド。
GOD TV MEAT OIL'S…。
これは、そんな彼らの昔話であり、
と同時に、これからを描く物語である。
初めての記録は、2012年の8月4日。
『GOD TV MEAT OIL'S』
昔昔…
東京という汚い街で、
ベースボーカル コウスケ、
ギターボーカル タイチ、
ドラム ケンジ 。
の、個性溢れる三人が出会いました。
初顔合わせ兼、初スタジオ音出しにて、三人は意気投合。
偶然タイチが着ていたティシャツから抜粋し…
三人は自分達の事を、GOD TV MEAT OIL'S
（ゴッド ティービー ミート オイルズ）
と名乗る事に決めました。
それからすぐに、コウスケの知人より京都でLIVEのお誘いが入り、
彼らはノリのままにLIVEを決定。
約2,3週間程で、大急ぎで曲を生み出し初LIVE。
しかもそのLIVEに合わせていきなり初シングルCD、
更には自分達の紹介コミックを作って持っていくとうガンガンの初遠征。
コウスケは思いました。
『この期間に初LIVEに、初遠征に、初CDに…
こいつら…このバンドには、NOと言う言葉がない！』
退屈な世の中にROCKという刺激を…
GOD TV MEAT OIL'Sの始まりです。
あの頃からタイチはすでにリーゼント。
電車内やコンビニ、いたる所で多くの人の視線を集め、
すぐ鼻血を出したり、手を原因不明に腫らしたり、
車に乗ったらお巡りさん、待ち合わせは連絡なしで遅刻…etc
など、手の掛かる青森青年でした。
しかし熱血で純粋。
そして、なにより人想い。
彼の真っ直ぐな行動に、何度もバンドは救われる事になります。
コウスケは、実は結成当初の髪型は普通に長い髪でした。
まさかそれからオールバックになり、
いつしかエンジェル伝説と呼ばれれたり、ピッコロと子供に呼ばれるなんて
夢にも思わなかったそうです。
ケンジさんは…
今も昔もケンジさんでした。
危ない見た目とは裏腹に、練習熱心で真面目。
下ネタのひとつも言わない優しい男です。
バンドの会計係として、幾度となく私達を救う事になります。
一度コウスケとつくばの山奥で戦ったらしいですが、
タイチの仲裁によりおさめらます。
が、その数時間後なぜか半分だけ川で溺れるという快挙を成し遂げます。
そして、またしてもタイチがそれを発見し救います。
そんな彼は大人しいが、いつもメンバーの事を気遣う男。
そして、実はとても熱い男。
スタジオ練習時、実は一番頑固なのも彼でした。
そんな濃い三人は、グイグイとその活動を広げていきます。
小岩で、蒲田で、代々木で、柏で、
渋谷で、高円寺で、吉祥寺で、池袋で…
はたまた青森へ、大阪へ、仙台で、
時にはつくばでフェス、
時にはイタリアンレストランの周年イベントで。
また彼らは非常にユニークでもありました。
そして外の世界と繋がろうとしてました。
その意思は彼らのラジオ番組『憂鬱ラジオ』へ。
その次にラジオの進化版として、動画配信『GOD TV』へ。
ラジオにも動画にも、彼らの周りには共通して『笑い』がありました。
ラジオを聞いた人は元気になり、動画を見た人は笑顔になりました。
そして2013年5月5日。
正式に、初シングルをリリースします。
その名も…
『ジーザスレディなイエスタデイ』！
後の彼らの代表曲になる三曲が詰まったオールA面シングルズ。
そのシングルリリースと同時に始まったのが…
『ジーザスレディなイエスタデイツアー』！
彼らは自慢の音楽を持ってツアーに出たのでした。
ライブハウス内でよく見かける、この有名なステッカー…
そうです。
このステッカーこそが、彼らのツアーの証なのです。
彼らはノリに乗っていました。
ご機嫌に暴れました。
一回毎の夜を、またとないお酒を味わいました。
タイチはよく酔いつぶれました。
そして、ケンジは手慣れた手つきで介抱していました。
コウスケは思いました。
『ケンジさんは…介抱するのめっちゃ上手やな。』
LIVE、ROCKの日々。
彼らは幸せでした。
それもそのはずです。
彼らは多くの仲間バンド達と知り合ったからです。
そして素晴らしいライブハウス、スタッフに助けられたからです。
なにより、そんな彼らを愛してくれたファンの方々の声援があったからです。
楽しい時間、音楽。
そんな日々が、いつまでも続くと誰もが思っていました。
しかし昨年、2014年11月28日。
ライブハウス代々木Laboにて、
彼らが、仲間バンドと勢力的に行ったイベント…
『Rock'n roll Barbarossa』。
その 一周年記念のLIVEを最後に、
彼らはLIVE活動停止宣言を発表しました。
ソレは…
楽しい夜の中に、
美味いお酒のアクセントに、
ギラついたサウンドの中に、
バンドマンの眼差しの中に…
彼らGOD TV MEAT OIL'Sの、三人の心にも訪れました。
それは…
『選択』です。
多くのバンドマンの事を、人はなんと想うでしょう？
ライブハウスの事を、人はなんと想うでしょう？
一般の方ならば、彼らを愚かだと感じる人も少なくないでしょう。
それと同時に、一般の生活を、愚かだと感じるバンドマンも少なくないでしょう。
しかし私達は同じ人間で、同じように迷い悩み生きています。
そのどちらに賛否もありません。
しかし、そのどちらかに、賛否をつけたくなるのも人間です。
バンドという生活を通しても、見える事があるのです。
三人もまた、多くの事に賛成し否定しました。
自分達の行く末、あり方、
考え、環境、ライブハウス、
バンド、自分自身、
彼らもまた、経験によって様々な景色を見たのです。
結果、様々な気持ちを知ったのです。
彼らは悩みました。
答えがでないのです。
誰も悪くなかったからです。
それから彼らは悩みました。
答えがでたからです。
それはある『選択』を、意味するからです。
GOD TV MEAT OIL'S。
活動停止から、8ヶ月と少し。
彼らは『解散』という選択を、三人みんなで決めました。
彼らはこれから、どうするのでしょう？
コウスケは？
タイチは？
ケンジは？
しかし、奇妙な事に気付きます。
今、彼らはみんな『笑顔』だからです。
彼らは選択しました。
『解散』という選択を。
でもそれは、兄弟と呼ぶメンバー達の成功を祈る為に。
自分の力を試す為に。
そして、その答えがあるからこそ生まれるかもしれない。
『もしかしたら…』という想いの為に。
三人は、自分も兄弟も、前に向く為の選択を出したのです。
それが『解散』だったのです。
なぜ？という人もいました。
あなたです。
でも、それは彼らにしかわからないモノ。
彼らの言葉でもない、生き方。
コウスケは思いました。
『待たれるのも、待たせるのも、決まりきった未来も、約束も嫌。』
『みんなが頭として、胸を張って生き、あの時と同じように、偶然また会えればいい。』
『その縁があった時は、その時のノリで…ね。』
コウスケは思いました。
このBlog…おれの独断と偏見で書いたから、突っ込まれる箇所も多々あるだろうな…と。
コウスケは思いました。
このBlogを書き終えたら、もうあの二人ともなかなか連絡する事もなくなるな…と。
コウスケは思いました。
今までの事を振り返りました。
コウスケは思いました。
幸せだったと、ちょっぴり泣きました。
コウスケは思いました。
バンドマンって愚かかもしれないと思いました。
でもコウスケは知りました。
少なくとも俺たちは、人生が一回きりなのを知っている。
そして、あからさまな『表現』をする生き物なのだと。
だからROCKに生きる。
コウスケは今まで応援してくれた貴方を想い、
心の底から感謝して、言いました。
『今まで、ありがとうございました。』
コウスケは最後のBlogを書き終えました。
明日のタイチ、明後日のケンジさんの最後のBlogに繋げるのです。
コウスケは、タイチとケンジさんと、
GOD TV MEAT OIL'Sに関わった全ての人に願いました。
『GOD SPEED OF YOU.』と…。
（君に幸あれ）
今日も何処からともなく、音楽が聞こえる。
コウスケは思いました。
『やっぱ…音楽って、
バンドって素晴らしい』と。
めでたし…、めでたし…。
Thank you.
From GOD TV MEAT OIL'S コウスケ
Thank you GOD'S.