現時点で改憲を声高に主張されている方々は、どうも現在の憲法に不満たらたらのようで、現在の憲法の基本理念や憲法の精神なるものに殆ど敬意を表されていないように見えて仕方がない。
憲法尊重義務に言及すると、これで憲法改正論議を封じ込める気か、などと筋違いの議論を始めてしまう方もおられるが、私は、憲法の基本理念や憲法の精神に対しておよそ何の理解も愛着もないような方々に憲法をおもちゃのようにはしてもらいたくないな、と思っているだけで、憲法論議を深めること自体には何の異存もない。
さて、現時点で憲法改正を声高に主張される方々の真意は奈辺にありや。
憲法の改正を言いながら、実際には現在の憲法秩序や憲法律といったものを壊さそうとされているのではないか。
改憲ではなく、壊憲。
憲法尊重義務を蔑ろにする方々に現在の日本の憲法秩序や憲法律といったものをガタガタにはしてもらいたくないものだ。