公私混同はいけないが、クリーンな政治を目指す余り、過度に細かい規制を導入すると物事が上手く回らなくなる可能性があるので、私はほどほどに遊びを用意することをお勧めしている。
予想外、想定外の事態に対処するための備えと言ってもいい。
官房機密費などは、まさにその一例だろう。
すべてを開示させたい、という気持ちは分からないではないが、すべてを開示することが本当にいいことかどうかは分からないところがある。
歴代の官房長官が官房機密費の使途については一切言及しないことにしていたのは、開示すると各方面に思わざる影響が及ぶ可能性があるからだろう。
金額の多寡にもよるが、私は官房機密費や政治活動費の使途については基本的に開示しない扱いになっても特に異議を述べることはしない。
物事には多少の遊びがあった方がいいことが多い。
まあ、一種の経験則だろう。
もっとも、官房機密費を一部の候補者に対する陣中見舞いにしてしまうことは問題だとは思うが・・。