早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」 -3ページ目

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

本当のことを声高に言ってしまう人は、大方の人が知らない内にそっとやってしまおう、などと考えている人たちからすれば随分厄介な存在だろう。

法律的な観点から言えば、多分この人が正しい。

もっとも、選挙の実際を知っている人たちから言えば、誰も問題にしなければそのまま通ってしまうことが通例なので、頼むから騒ぎ立てないでくれ、そっと見逃してくれ、と言いたいだろうが、そういう時に限って大きな声で騒ぎ立ててしまうことがあるのが、この人の特異なところ。

黙っていてくれ、などと言うと、反って問題にしてしまうのがこの種の人なので、何もしないでそっとそのままにしておけば、やがては火の手が消えてしまい、跡形も残らなくなってしまうのが普通だが、言われたことにはついつい反応してしまう人は、後先を忘れてつい動いてしまう。

小火を大火事にしてしまいかねない人が、件の政党には結構多そうである。

見て見ぬ振りも出来ないし、じっと口を閉じていることも出来ない。

それにしても正論を述べたつもりの人に半年間の党員資格停止、などという処分も不思議なものだ。

皆さん、どこか狂っていますね。
一応皆さん、プロなんで、よく通る声の持ち主でそれなりに結構なんだが、ご本人が思うようには印象はよくないだろう。

突っ込む時にはいいのだが、年がら年中突込みばかりやっていると、すぐ飽きられてしまうはずだ。

相手を不愉快にさせる時はいいが、いつもいつも相手を不愉快にさせる役回りだけを続けていると、何だかギスギスした印象が先行することになってしまう。

うーん、これは直した方がいいな、というのが私の率直な印象である。
まあ、余計なお世話だろうが・・。
安倍派は既に魂消えになっているので、事実上何も出来ない。

茂木さんのところも似たようなもので、唯一派閥の形を成しているのは麻生さんのところだけ。
しかも、麻生さんが引退してしまえばスポンサーがいなくなったも同然なので、岸田さんが邪険にしても仕返しは出来ない。

二階さんも引退を宣言してしまっているので、後はただ見守るだけになってしまいそうだ。

総務会長の森山さんはそれなりにあちらこちらから頼りにされる存在だが、森山さんと岸田さん、菅さんの3人がタッグを組むと、自民党の中ではまずどなたも反旗を翻し難くなる。

やるかやらないか、というだけのことである。

菅さんがその気になれば、ガラガラと風景が変わっていく。

公明も維新も反対はしないのではないか。
もっとも、岸田さんが無事生き残れるかは保証の限りではないが・・。
ずばり、党執行部の一新と、内閣改造の一手だろう。

解散は、出来ない。

岸田さんの自民党総裁再選の目は殆ど残っていないが、岸田さんとしてはファイティングポーズは取り続けなければならないだろうから、党内がいくら紛糾してもやってしまった方がいいことが一つある。

いつやるかは難しいが、まず間違いなく岸田さんがフリーハンドを握る瞬間が必ず来るはずである。
その瞬間に一気呵成にやってしまうことだ。

大体は、内閣不信任案を葬り去った時。
今のうちにあれこれ想を練っておくことである。
ボロボロになりかけていた維新だが、岸田さんとの合意書締結で若干息を吹き返したような印象がある。

立憲民主党との野党第一党争いは、どうやら立憲民主党に軍配が上がりそうなので、維新としては次の狙いをどこに絞るべきか多少迷走していたような印象だが、ようやくターゲットが確定したようである。

維新が連立政権入りを狙っているらしいことは、既に色々な識者が指摘しており、維新の代表の馬場さんも特にこれを否定するようなことはなかったのだが、自民党がドンドン窮地に追い込まれてきている状況の中で、どうやら岸田さんの周辺からもそれとなく連立政権入りのお誘いが出てきているのかも知れない。

窮地に追い込まれると、誰でもトンデモナイことを思い付くものである。

普通の状態ではあり得ないのだが、次の衆議院選挙で自民党がどうやら大きく議席を減らしそうだ、という話が流布し始めると、誰でもその時にどう対処すべきか、ということを考えるようになる。

瓢箪から駒、嘘から出た実、みたいなことがあり得る状況にドンドンなってきている。

さて、維新は、これからどう動くか。

多分、7月7日投開票の東京都知事選挙への対応で決まることになるのだろう。
維新が独自候補を擁立することになれば、維新の夢は泡沫のように消えてしまうだろう。

東京維新の方々がどう動くか。
それ次第だろう。
茂木さんとの不協和音は以前から噂されていたので驚きはしないが、岸田さんがここに来て麻生さんの制止を振り切って公明党案を呑んだという話を聞いて、ほう、岸田さんは腹を括ったのかな、と思っているところだ。

まあ、そうするしかないだろうとは思っていたが、岸田さんはいざとなったら自分が表に立つことを厭わないようなところはいい。

岸田さんの足元が大分怪しくはなっているが、とにかく今はこういう方法で乗り切るしかない。

それでも岸田さんは、それなりに手を打っているようなので、以前よりは強かさを増しているようだ。

多分、菅さんの存在が大きい。
麻生さんの後ろ盾が大分怪しくなっているが、今の段階では菅さんとの連携がより重要なはずだ。

維新の馬場さんと手を結ぶことにしたのは、菅さんの根回しがあったからではないか、と思っている。
維新は以前からおかしな動きをしていたが、岸田さんは、公明党に全面屈服しているわけではない、ということを示すために、あえて公明党と協定書を締結したその足で維新との協定書を締結することにしたはずだ。

この一連の作業で、この通常国会の会期中の政治資金規正法改正法案の成立が確実になり、通常国会延長の可能性も事実上なくなったようだ。

ここは、岸田さん、よくやりましたね、と言ってあげてもいいのかも知れない。
今度は国民民主党からの立候補となるようだが、「無戸籍の日本人」の著者で、私が衆議院議員時代に民法772条等改正問題等で色々示唆をいただいた元衆議院議員の井戸正枝さんが次の衆議院選挙に立候補する運びになったそうだ。

私が衆議院議員を辞めてから急速に色々な法制度の改正が実現してきたが、その一連の改正運動の源流の一人が井戸正枝さんである。

井戸正枝さんは無戸籍問題をはじめ親族法、家族法等の分野では何にでも通じている斯界の第一人者なので、早く国会の本舞台で活躍してもらいたいものだと願ってきたのだが、客観的に言えば井戸さんはこれまでは貧乏籤を引かされることが多かった。

まあ、ご本人が苦労を厭わない方なので、便利屋扱いされてしまったのだと思うが、立憲民主党はずいぶん勿体ないことをして来たものだ。
国民民主党が井戸さんを衆議院東京4区の公認候補予定者に選任したので、井戸さんはようやく本腰を入れて来るべき衆議院選挙に臨むことが出来るようになる。

選挙区の情勢がどうなっているのか等、まったく分からないことばかりだが、まずは井戸正枝さんが国政へのチャレンジの切符を獲得されたことを心から慶びたい。
ガンバレ、ガンバレ。

かつては日本人の国民性などが挙げられたことがあるが、現時点で日本が世界に誇り得るものはどうも少なそうである。

政治はどこの国でも評価を落としているが、これは仕方がないのかも知れない。

自分で自分の始末が出来ないのだから、日本の政治家が世界の国々のお手本になることは、まずあり得ない。

政治がパッとしない時は、経済だ、などと仰る方もおられるだろうが、今の日本経済はジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われた時代とは様変わりで、世界の国々からの憧れの対象だなどとはとても言えない。

学問の世界でも同じようなものかも知れない。

かつてはノーベル賞受賞者を次々に排出するような勢いを示したことがあるが、最近はそこまでの成果を挙げることは期待薄だろう。

憲法9条にノーベル賞を!などという運動が一部で盛り上がったことがあるように記憶しているが、今はマスコミでも憲法改正の議論がちょくちょく出るようになっているので、どうも今は憲法を持ち出して世界に誇るようなことは差し控えておいた方がよさそうな雲行きである。

探せばあるはずだ、とは思うが、なかなかそういうものを探す気にはなれないでいる。

私たちの気持ちがどこかで萎えてしまっているでようである。

あまり面白くもないようなことが続いてしまうと、こんな風になってしまう。

どこかでフレッシュアップする必要がありそうである。
月が革まれば、何かいいことがあるかな・・。
アメリカの政治はしばしば暴力を伴うから、未だ何とも言えないが、報道されている限りでは未だどこでも暴動めいた動きは出ていないようだ。

トランプ前大統領に対して有罪判決が出ることは既に織り込み済みで、この段階で暴力的な騒動を起こしても何のプラスにもならないとアメリカの一般大衆が受け止めていた、というのであれば、それはそれでよかったと言うべきだろう。

少なくとも裁判所を襲撃したり、裁判関係者を暴力的に攻撃するような動きは見られなかったようである。

トランプ前大統領が収監されるようなことはないだろうという観測が一部で流布しているが、私は有罪の評決がなされた以上、何があってもおかしくないと思っている。

トランプ氏には手段を選ばないようなところが見受けられるので、まだ何とも言えないが、とりあえずはアメリカの様子が落ち着いているように見えることはありがたいことである。

このままそっと大統領選の本番を迎えられますように・・。
清水の舞台から飛び降りるのは、どうやら岸田さんのようである。

結局は公明党の要求も大宗では呑み込むことにしたようだし、維新とも合意に達したようである。

立憲民主党や共産党の言いなりにはならないが、公明党と維新には現時点で自民党として可能な限りの譲歩をすることに決したようだ。

岸田さんが最後の最後に頼りにしたのが、菅さんだということが明らかになった。

これで永田町の歯車が大きく回ることになる。

多分、この方法しか残っていなかったはずである。
裸の王様状態にまで追い詰められていたのだから、とりあえずはこれでいい。

餅欄、立憲民主党や共産党からはあれこれ批判されるだろうが・・。