この業界では、台本の読み方として、よく

セリフとセリフの間を読め

と言われます。


そもそも台本っていうのは、そのストーリーの筋書きだけで、
そのストーリーに肉付けをしていくのが、演出やキャストのしていくことなんです。


だから、同じ台本でも、演出や演者が違えば
内容は同じでも、まったく違う作品になります。


それは、それぞれのイメージの違いによって、生じてくるのですが、
じゃあそのイメージはどこから供給されるのかって言いますと
そう!そのセリフとセリフの間の受け取り方によって変わってくるものなんです。


もう!バカじゃないの!


ってセリフを演出や演者が、どのような感情でとらえるかなんです。


付き合っている恋人同士が、ジャレ合って出て来ているセリフか…

親が子どもを叱って出て来ているセリフか…

呆れ果てて出て来ているセリフか…


この3つだけでも、大きく感情は違い、
当然感情が違えば、出される表現も違います。

「呆れ果てて出て来ているセリフ」

だけをとっても、そのときの演技者の捉え方によって、
同じ方向であっても、その向きが変わってきます。

この向きこそ、イメージで、ファーストインプレッションなんです。

このイメージは、それを最初に目にするときに、それぞれの頭の中で即興的に作られます。

もちろん稽古等の中で、徐々に変わってくるものなんですが
これが基本ベースになります。


芝居の稽古の中では

読み→粗立ち(半立ち)→立ち

という経緯を辿るのですが
この読み稽古が、1番重要だと思っています。


だって、そのストーリーの基が
たくさん詰まっているんですもん。


きちんとした読み稽古が出来れば、後の体表現がめちゃめちゃ楽になります。


いや。ホントに(笑)




ってなかんじで、今日はこのへんで!