演出の大きな仕事の1つとして、
その台本が持っている世界観と、
脚本家が伝えたいと思っている意図を事細かに読み取って、
それを演技者に「伝える」という仕事がある。


よく勘違いをして、演技指導をしている演出家さんがいる。
間違っているわけではないけど、それは演出とは違う。


演技の勉強は、個々の役者が、日頃から自分自身でしておくもので、
稽古の場の演出家は、役者がそれぞれ考えてきたイメージや演技と、
演出家が考えている世界観や情景のすり合わせをする場なんです。


もし自分のところで、そんな感じの役者さんがいたら、
「もっと家で練習をしてきて!」
って突っぱねちゃっていいと思うし、最悪は降板もありだと思う。

芝居の世界は、そこまでシビアな世界だから。


個々の小さな演技指導までしちゃって、
そのシーンの演出や、世界観の構成まで手が回らなかった
なんてなったら、それこそ演出家の責任だ。



演出家は、全体像を誰よりもきちんと読み取れていないとダメだし、
それが最低限出来て、演出家から「伝える」ことが出来る。


役者がお客さんに伝えるように、演出家も「伝える」ってことが重要なんですね♪


演出から役者やスタッフへ
そこからお客さんへ
この伝達が素直にスムーズにいけば、
素晴らしい芝居を創ることが出来るんです☆



ってなかんじで、今日はこのへんで!