エンゲキ塾では、読み稽古の基礎に突入した。


芝居は想像(イメージ)と創造(クリエイト)によって形成されるんだけど、
読み稽古は、そのイメージを創生させる大切なプロセス。

この段階の手抜きをしてしまっているところが、あまりにも多く、
1~2度読んだだけで、立ち稽古に移行してしまう。


そんな中途半端なイメージの確立しか出来なくて、
素晴らしい舞台が作れるわけがないっ!!



読み稽古とは…。

与えられた役の人物像を掘り下げるプロセス

相手役との距離感を掴むプロセス

芝居全体の世界観を共有するプロセス

各シーンの情景を明確にするプロセス

舞台上の構成を形成するプロセス


という意味があります。

それをすっ飛ばして、容易に立ち稽古に入ってしまうから、
感情移入や舞台上の動きが、あやふやなものになってしまうんです。



読み稽古を侮(あなど)るなかれ



このプロセスをきちんとやっておくことで、
粗立ち稽古でザクッと2~3回全体の動きの確認をして、
立ち稽古での各シーンにおける抜き稽古を2~3回で整え、
通し稽古を5~6回で仕上げることが出来ます。



読み稽古は、全体の稽古日程の半数以上を占めるんです。



あくまでも、基礎が出来ていればが前提ですが、
立ってからの体の動きは、読み稽古の中で、きちんとした役の流れと感情の動きが捕らえられれば、
あえて演出側が注文しなくても、勝手に動いてしまいます。



またそれが出来ない役者は、まだ舞台に立てるだけの力をもっていないので、私なら降ろします。


すべては想像からなのです。




ってなかんじで、今日はこのへんで!