ガラスの仮面ってマンガがあったけど、
まさしく芝居はその仮面をかぶっているようなものだ。


でも!!

ここで間違えてしまうのが、嘘の仮面をかぶること。

泣けないのに、うそ泣きする嘘の仮面は、やっぱり嘘。

きれいだと思っていないのに、きれいな花♪って言えてしまうのは嘘の仮面。


仮面はかぶることを考えたら、絶対にかぶれない!!!



その仮面は与えられるもので、プロではない君たちの引き出しには、まだ入ってはいないだろう。

だから、仮面をかぶるつもりでつけていたら、
本当のガラスの仮面じゃなくて、プラスチック製の安物だと思っていい。




じゃあ、どうなったら与えられるのか?
誰から与えられるのか?



役の喜びや悲しみ、痛みが
本当に
真に
本気で
理解できたときに、
その役から与えられるものなんだ。

覚えたとか覚えないとかの意味と違い、
台本というのが必要なくなって、セリフをすべて忘れたときに与えられるものなんだ。



芝居は嘘の世界だけど、
役や役者は嘘をついてはいけない。
そこにあるのは真実で、
真実のものへ人は
お客さんは魅かれていくのだから…。


嘘を語るな。
嘘の仮面をかぶるな。


かぶっていいのは、本当のガラスの仮面だけ。
役者の気持ちや思いが透けて見えるガラスの仮面だけ。




ってなかんじで、今日はこのへんで!