今回のワークショップを経て感じたことは、
やはり今の高校演劇部は、基礎の方法を伝えられていないということ。

原因としては、まず顧問がその知識を持っていないということ。

その指導者たる顧問の熱意なんだろうけど、
ただ生徒たちに任せていて、途中でちょっと口を出す程度の顧問では、
生徒たちに演劇的な成長はないと思う。

そこに、演劇だけに限らないだろうけど、
強豪校とそうじゃない高校との差が生まれてくる。



また多忙なスケジュールも要因だろう。

年間の平均公演回数は4回で、3ヶ月に1回のペース。
もちろん学生なので、それ以外にテストだったりと、過密なスケジュールになっている。

そうなると、公演稽古が優先され、基礎稽古はほとんどない。
公演稽古にいたっては、1回だけ読み合わせをして、
はいっ!んじゃ立ち稽古!
という流れになり、
稽古の基本的な流れ(読み稽古→粗立ち稽古→立ち稽古)が破綻してしまっている。

これじゃあ、形だけのものに先走り、イメージの共有や感情の共有なんか出来るわけがない!



そして、生徒たちの質も影響している。

私が高校生の頃は、みんな貪欲で、劇団主催のワークショップや、劇団の公開稽古等によく顔を出していたものだけど、
昔と比べて、知ろう!上手くなりたい!と本気で思っている生徒の絶対数が少ないと思う。

もっと貪欲に手に入れようとしなくては、
本当の素敵な演劇に出会えるわけがない。




ってなかんじで、今日はこのへんで!