置き薬の仕事してた時の話 2 | まっつんのブログ

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置き薬、この仕事をしていて良く言われた事がある言葉、それは.


「古い薬を使い回ししとるんやろ?」


置き薬は顧客訪問時に使って頂いた分だけ精算というシステムですが、そうそう置き薬に依存している方ばかりではなく、置いてはいるけどまったく使わないという方もたくさんいる訳で、基本そういう顧客の場合、薬箱の中の薬は「総替え」して全て新しいものに替えます。


しかし、ここで入れ替えた薬はどうなるの?という疑問が生まれる訳で、ここの話をどう説明したら〜と考えましたが、極論、半分正解だという事で良いかと。


新品で置いた薬を約4カ月後の訪問で総替えして、その替えた薬を全て処分していたら会社は成り立ちません。では、どうするかと言うと…


ヘビーユーザー、上得意を作るのです。


ここの風邪薬、胃薬、頭痛薬じゃないとダメだ〜という顧客をたくさん増やしてロスを減らす、という対策を取っています。

例えば、一般的な顧客であれば風邪薬・頭痛薬なんて5個、胃薬なんて1〜2個ですが、上得意となると、風邪薬は40個、頭痛薬、胃薬も20個とか使われます。こういう顧客をたくさん作って、ロスを減らす、これがすごく大事。でも、上に挙げたような薬ならまだしも、目薬とか軟膏、湿布とかは上得意作るの難しいんだよな〜笑


それから、薬局では薬剤師がいないと薬の販売ができないのに、どうして置き薬は薬の販売ができるのか、という疑問もあるのでは?

置き薬は、使ってもらった分の精算のみ、という独自のシステムでやってきました。なので、どんな事情があろうと、その場で薬を販売する事はできません。目の前で顧客が薬を開封したとしても、次回の訪問時にしかお金は頂けません。

その代わり、青汁やリンゴ酢などの医薬部外品についてはその場での販売が可能です。


上で、使ってもらった分の精算のみ、と書きましたが、ちゃんと支払いをしてくれる顧客ばかりではありません。これも意外とビックリされるのですが、支払いの悪い方も存在します。たくさん。

そういった方々についてはどう対処するか、といかと、薬箱の中に薬を置かない。集金メインの訪問になります。もはや取り立てと変わりませんね笑

支払いの悪い方は相当手強い方が多いので、こちらもそれなりに強気でいかなければなりません。そういう仕事はしたくないんですけどね…


後、連絡なしでいきなり夜逃げ同然でいなくなる方々もいます。住民票が取れて追跡できれば良いのですが、できない場合は残念ながら泣き寝入りになります。


置き薬の仕事は約3年やりました。

今思えば実に濃い3年だったと思います。

次回は色々な思い出話でも書いていこうか、と思います。