こんにちは、中村です。
2016春まきのカタログを只今印刷中です。
2015年内に発送してお客様には2016年新年早々お届け出来る準備をすすめています。
ブログ内でもダウンロードできるようにいたします。しばらくお待ち下さい。
カタログ内の記事の一部をご紹介します。
ここだけの種のはなしです。
実は! 普段私達が食べている野菜の種(品種)はほんの一部です。
○○産の大根、○○産キュウリなどの産地表示、有機栽培など栽培法の表示、○○さんが育てた野菜などこだわり表示はよく見かけますが、野菜を品種名で販売されていることはあまり見かけません。
実は私達が普段食べている野菜や芋や豆には様々な品種があり、農林水産省に品種登録されているだけでも約3,000品種もあります。(平成27年3月31日現在)
例えば人参の全国生産量の約60%を占める産地(北海道、千葉、徳島)一位の北海道で、栽培されている人参の約60%が一種類の種(品種)が占めています。千葉や徳島でも同様で、3県で4品種ほどしか栽培されていません。
野菜の種(品種)はたくさんありますが、実際に私達が食べている野菜の種(品種)はほんの数パーセントなのです。
販売されている野菜の品種がすべて「美味しい」と聞かれると答えは ?です。
一部の味にこだわる農業者は別として大半が売れている品種を栽培するからです。
売れている品種とは、病気に強く収穫量が多いのはあたり前ですが、野菜の形や色(長さ、太さ、重さなど)が均一で揃うことが重要です。
形が揃っていないと市場で売れないからです。
大量に手間なく生産し箱や袋に収まりやすくトラックで運びやすくスーパーの棚で売りやすい効率と形が重視されてきました。
いつでもどこでも野菜が手に入る便利さと引き替えに、本来野菜に期待する味の良さや栄養価は残念ながら二の次のことも多いのです。
野菜の食べ方も煮物、サラダ、漬け物、炒めものや天ぷら、調理方法も味付けも様々でそれに合う品種もまた様々です。
自ら食べて自信をもって美味しいと思う品種、
美味しい野菜の種子を販売したい!という思いを共有する種屋のプロ達の目で選び、
残念ながら味が良いのに商品化されていない、また積極的に販売されていない隠れた名品種をご紹介していきます。