最近観終えた映画①『○○は命がけ』『LOVE○○』+ [さらっとつぶやき印象] | tukicya`s murmur

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※内容に触れているので未視聴の方は気を付けてくださいね。
前の記事にドラマ「Mimi」について、予想もつかなそうな奥深い展開が待ち受けてそうで、おもしろうそうかなっと思いちょこっと書いた訳ですが、裏のないストレートな話の流れで進んでしまい或る意味びっくりした。(驚)
奥深い話かなと思いきやさらっとな話だったり、単調な話かと思ってたら複雑で印象的な変化球的な話だったとか・・・。
そういう事前思い込みってあるよね?!(あるある)
そんな訳で、期待心を”無”にして映画を見て観る事にしてみた。

[韓国映画]
『恋は命がけ』
(原題:不気味な恋愛 오싹한 연애 2011年)


【スタッフ】
監督:ファン・イノ『MY WAY』『モンスター』
脚本:ファン・イノ

【出演者】
ソン・イェジン『私の頭の中の消しゴム』『共犯』
イ・ミンギ  『TUNAMIーツナミ』『恋愛の温度』
パク・チョルミン 『もう一つの約束』

【STORY】
平凡なストリートマジシャン、マ・ジョグ(イ・ミンギ)は平凡でない特別なマジックを探している時に観客の中に笑いもしない訳ありな女、カン・ヨリ(ソン・イェジン)の姿を見つけ、何かに惹きつけられるようにして変な女の後を追った。その瞬間アイデアがひらめき、彼女と組んで”ホラーマジックショー”を展開することとなりマジックショーは大成功を収めた。そして、ジョグは一緒に仕事をするようになって1年が経つというのに誰とも交流を持とうとしないヨリが気になり何かと接点を持とうとするが、或る時彼女が抱える大きな秘密を知ることになった。


さらっとつぶやき印象


"ホラーとロマンスを融合させた新ジャンル"とはこう言うものだ!と思いしらされた本作品

人との交流を避け、友人とも直接会わずに電話だけで話をする意味ありげなヨリを演じているのは、ドラマ「鮫」でも正義感強くしっとり落ち着いた大人の女性役を演じていた、清楚であくどくさがない女優ソン・イェジンさん。
落ち着いついている点は同じだけど、今回はさらに陰がついた寡黙なヨリ役どころなのですが・・・。

寡黙なヨリは、実は一度飲み始めると酒の勢いが止まらない酒豪!!
しかも酔うと自分の気持ちをペラペラと吐きだし、ある癖が出てしまうたちが悪い女に変身!
でも、酔っている時のヨリはほっぺを真っ赤にして一生懸命話すし、あくどくさが感じられないし"守ってあげなくては"と思いさせられるかわいさがあるのよねぇ。

そして、酔うとひっきりなしに言う言葉は「私がどれだけ辛いか知ってる?」
そんな彼女の言葉に隠された辛い秘密とは・・。
ぶっちゃけますと、"彼女の周りに幽霊が現れる"と言う事実。
いやー、幽霊の気配が出るシーンは実にホラーで怖い。
映画「シックス・センス」でコール君が部屋の中にテントを敷き、幽霊の目から出来るだけ隠れようとシーンがあったけど、こちらのドラマでも同じようなシーンがあるのだが、ジッパーがジィー・・・。と降りていく瞬間、
身の毛がよだつくらいに怖い

さらに、こちらの映画は先にも書いたように"ラブロマンス"もあるのね。
ドラマ中の台詞で「ホラー映画のヒロインは不思議と恋をしない、そばに恋人がいれば恐怖はなくなる」とその言葉のように恋を始めようとするヨリ。恋に前向きになっているシーンだけを見ていれば、胸キュン切なさが含まれているラブストーリーが展開されているんだけど、合間にホラー、そしてロマンス、ホラー、ロマンス・・・・ちょこっとコメディがあったり。

一体どっちのジャンルなんだ! 毛穴が開いたり閉じたりする連続の数々!(笑)
でもちゃんとジャンルの違う二つを本当に上手く重ね合わせて出来た作品なので新鮮味があって面白く観れました。うーむ最後に余韻を残したピルドン(パク・チョルミン)の恋の行方が気になるわ・・・。(笑)

[予告動画]

Spellbound(오싹한 연애)-Official Trailer w/ English subtitles [HD]

(CJEntertainmentUSA)




[中国武侠映画]
『LOVERS』(原題:十面埋伏 2004年)

【スタッフ】
監督:チャン・イーモウ『初恋の来た道』『HERO』
脚本:チャン・イーモウ、リー・フェン

【出演者】
金城武 『レッドクリフPartⅡ』『捜査官X』
アンディ・ラウ 『三国志』『新少林寺』
チャン・ツィイー 『HERO』『グランド・マスター』

【STORY】
時は西暦859年。中国は唐王朝はまさしく衰退の道に入るようになる。大唐13年には無能な皇帝の下、政治腐敗が進み各地で反乱が沸き立っていた。中でも最大な規模を誇った反乱組織が「飛刀門」である。彼らは長安に近い奉天県に本拠地を置き圧倒的な支持を集め都にとっては脅威だった。そして、朝廷の命を受けた奉天県では捕吏(ほり)と呼ばれる治安部隊と飛刀門との死闘が続いていた。
捕吏の劉(金城武)と金(アンディ・ラウ)は「飛刀門」の頭目を捕まえる為に躍起になっていた頃、遊郭牡丹館の一番の踊り子、小妹(チャン・ツィイー)が「飛刀門」の一員であるという噂を聞き探りにいくことになる。飛刀を持ち盲目である彼女を前頭目柳雲飛の娘であると確信した2人は手柄を立てる為に計画を練るのだった。金を随風と名を変え変装させ小妹を監獄から救出し彼女の信頼を得て「飛刀門」の隠れ家を探しだす策を講じ実行するのだが・・・・。今まさに運命を拒否した人々の悲劇的な愛が始まる。
第57回カンヌ国際映画祭、特別招待作品。


さらっとつぶやき印象


公開当時、何故劇場に足を運ばなかったのかと後悔した作品

はっきり言って、美しくも凛々しすぎるチャン・ツィイーに釘づけになった。
本作品の監督でもあるチャン・イーモウが手がけた『初恋の来た道』(原題:我的父親母親 2000年)で、映画初出演を飾った当時19歳のチャン・ツィイーの幼くも可愛くてひた向きに、恋に懸命だった姿が強烈に印象的だったのを思い出した。

ストーリーは、「町に働きに出ていたルオ・ユーシェンは父の訃報を受け、故郷は中国の華北の村へ帰郷する。父の葬儀を昔ながらのやり方であげたいと老いた母が頑なに言い張るのだった。ユーシェンは部屋に飾られた父母の新婚当時のモノクロ写真を見ながら、昔聞いた2人のなれそめを思い出していた。
田舎村に町から赴任してきた20歳の若い教師ルオ・チャンユーに純真無垢な18歳の少女チャオ・ディが一目ぼれし淡い初恋を抱くことになる。一生懸命に彼に想いを伝えようと料理をしたりして、いつしか2人は心が通じ合うのだが、チャンユーは町へ呼び戻されることになり二人は離れ離れに。そして、ディは町へと続く一本道で来る日も来る日も彼が戻ってくるの待ち続けるのだが・・・。」という純愛ラブストーリーだった。

ディ(チャン・ツィイー)が町に帰ろうとする先生を載せた馬車を追っかけて、黄色い色彩が色強い秋をバックに広い荒野のような丘を走るんだけど・・・。走る、走る、こけても走る、気持ちが体よりも先走り、力の限り懸命に走る彼女の体中から発せられる”先生への愛と切なさ”に涙腺が崩壊したものだ。


それはさて置き、本作品でさらに"強さと色香が加わった"チャン・ツィイーの圧倒される華麗な踊りと流れるような剣術には圧巻だわ。「鼓打ちの舞」では足を天上高くあげたり、色彩綺麗な身体の一部のような長い袖を生き物のように自由自在に操りバレエのように広い舞台空間を舞う姿には目を奪われる。ココ、ラストシーンと一、二を争う見せ場じゃないだろうか?

申し分のない豪華キャストをさらに際立たせたのは、映画『初恋が来た道』の背景でも見れた広い"自然"と自然から織りなす"色"だ。朝廷軍から逃げる2人を自然が隠れ蓑になったり、逆に自然に隠れた敵がどこからやってくるかも分からない緊迫感をも生みだす。さらに、衣装デザインはワダ・エミさんということで、豪華なのだけど嫌みがなく色彩綺麗な衣装がさらに拍車をかけて数段美しい映像へと作りだしている。
俳優陣達の超越された演技力と演出の美しさに圧巻した映画で、心に残る一作品となったね。

そして、金(ジン)が何度もに劉(リウ)に言っていた台詞「本気になるなよ」が、
ずっと気になっていたのだけど、そういうことだったのか!!と理解したわ(笑)

[予告動画]

House of Flying Daggers TL Trailer|HD|

(TsoniLiara)