片足の大腿が落下すると、逆側の足が腸骨筋で引かれる。

この時、腸骨筋で引かれたこの逆足を、大腿筋膜張筋で垂直にあげると、腸骨筋の伸展がさらに大きくなり、これが弾くことで膝が正中線に急速に寄る。

これが、撞木立ちでの前蹴り(あるいは回し蹴り)であり、ナイファンチの波返しなのだと思う。

空手流派のいつかで行う、回し蹴りの予備動作としての、膝を外に開いての蹴り足挙げ。
あれは、
・その後の大腿の内旋が無ければ、
・そして支持足大腿の落下があれば、
波返しに近いのではないか。

支持足大腿が落下し、蹴り足大腿が大腿筋膜張筋で垂直に挙げられた瞬間、腸骨筋の伸展が最大に。

このエネルギーの放出の一つが、蹴りなのだろう。