めぐみです。
2016年5月25日に、
発達障害支援法の改正法案が成立され、
その中の付帯決議の内容に「投薬の重要性」とありましたので、
服薬経験もある私の意見を述べさせて頂きたいと思います。
子供に関してのADHD治療薬の投薬に関しては、
学校の先生、医師、療育者や臨床心理士、保護者が相談の上、
多角的な視点から見て、判断する方がよいと思います。
ADHDだから必ず投薬がいるのだ!という
認識にならないことを願います。
基準になるのは、
実際の生活での困り度です。
教育関係者は問題行動を減らしたい為に、投薬をすすめる場合もありますが、副作用などのことも踏まえ、メリットの方が上回るだろうと思った時に投薬すべきだと考えます。
逆に、薬は絶対飲ませたくない!!という親御さんもおられますが、当事者にとっては必要な場合もあることを認識してほしいと思います。
お薬の服用によって、本人もコントロールできないほどの混乱や多動から解放され、いつも忙しい行動や頭の中が落ち着き、
QOL(生活の質)が向上することも多いにあります。
こればかりは、親御さんも当事者じゃなければ、
頭の中は見えないので、分からないかもしれません。
自分ではコントロールできない、ブレーキができない
苦しい状況が毎日続いている場合もあります。
<薬に対しての私の見解>
必要のない子には過剰な投薬を行わないこと。
メリット、デメリットを公平に考慮すること。
少ない量から試してみるということもできるということ。
ずっと続けなくてはいけないというわけではないこと。
必要な時期にだけ投薬することで、年齢があがると落ち着く場合もあること。
合わない場合はすぐに止めることもできること。
人によっては生きる為に必要な薬かもしれないということ。
薬だけでなく、多面的な支援も併用すること。
色々勉強、相談した上で決めてくださいね。
実際に服用されている娘さんのことを書かれた記事も
ありますので、ご参考ください。
多いに共感する内容です。
http://nanaio.hatenablog.com/entry/2015/01/13/233844
服薬後に性格が変わる?!
服薬後に子供の性格が変わったと思われることがあるかもしれません。それはADHDの特性はマイナスだけでなく、プラスのところもあるからです。アイデアが豊富に湧いてくる、好奇心旺盛、行動力があるなど。薬によっての副作用というよりは、一つのことに集中するようになる、頭が忙しくなくなることで、面白い部分も控えめになってしまうことはありますね。
一つのことだけにとらわれず、全体的に考えて
今一番何が必要なことなのか?
生活の困り度を減らすことなのか?
そんなに困ってないのに、奨められているのか?
当事者の生きる上での視点で物事を考えてみてください。
実際、服薬されているお子さまを持つ当事者家族の方が、
服薬については絶対反対!という意見をもらい、
辛いという方がいらっしゃいます。
その方の投稿はまた改めて掲載させて頂きます。
同じADHDでも、症状は千差万別。
生きていく為に必要なお薬である方もいらっしゃいます。
それぞれのご意向や考えはあると思いますが、
どれが正しい、正しくないではありません。
また、0か1ではありません。
いろんな状況にいる方を考慮して、
言葉の表現なども考えつつ、発信していくことが
真の優しさではないかと思います。
めぐみ