太陽が綺麗な秋の空。
少し寒いですが、いい季節ですね。
息子が木曜夜、修学旅行から帰ると翌日、私が2泊3日の出張に出るという我が娘犬のユーリカにとっては、「は?」な状況でした。
最近のユーリカですが、どうやら反抗期らしく。犬って反抗期あるの???ですよね。あるらしいんですよ。
赤ちゃん犬から成犬になろうとする、半年から1歳くらいまでの間にキカンボウになる時期があるらしいんです。でも、うちのユーリカはアホじゃなく、逆に何でも覚えるし、何でも興味を示すし、色々とみていると反応が面白い伸びしろのあるワンコに違いないのですが(親ばか)、何しろ見たことないほど甘ったれ、グラニー、息子、私の3人に甘やかされているお姫様なので、まだまだ赤ちゃん気分だったのでしょう。反抗期も遅れてやってきました。食事関連で。ほんと、毎朝毎晩、何をあげてもプイッとして心配だからなだめすかして、手を替え品を変え。で、やっと食べてくれるのが、私の手からという。。。
こ。。。こちとらも、お弁当作らなきゃならないし、朝ごはんも準備しなきゃだし
顔も作らなきゃいけないし、まじ、ほんと、時間ないんすけどぉ???なんですけどね???同時に、私の手から「しか」って所で「んもうっ!!このワガママ娘め!!」とニヤニヤしながら
あげてたんですが。。。
そんな娘を残しての出張、一抹の不安でしたが、鬼も震える我が母が、私の出張時に「食べたくないならあげません」を
貫いたらしく、帰宅したら、パクついていました。。。さすがです。
ということで、いってまいりました、新潟出張。
新潟入りは夜だったのですが、まず恒例のひとり酒タイム。
これこれ。普段の日は飲んでも家に帰ったら、なんだかんだ酔ってる場合じゃない用事が積み重なっていますので、そうそう、ヘラヘラ酔っ払えるタイミングもありません。なので、ビジネスホテルで寝るだけ、自分のことするだけで済む出張先での夜は、ひとり酒に最適。
新潟といえば米どころ、故の日本酒のメッカ。
事前に新潟出身の友人の懇切丁寧なガイドに従って駅にある日本酒の利き酒が出来るという大きなお土産屋さんにピットイン。さて利き酒でも。。。と思ったら
1Fに居酒屋もついているではないか!
こりゃ、もうカウンターで飲んじゃおうかにゃー。
でも翌日お仕事だから、ちょっとだけ、1杯だけにしよう。
とメニューを見ると、ボトルまたは升酒と書いてあり、升酒が安いので、「あ、ハウスワインのグラス的な?」と思ってオーダーしたんですよ。
お蕎麦とお野菜系のツマミと一緒に。
きましたきました。升酒。
越乃雪椿!よくわかんないけど、名前が素敵だったから!メジャーなのより、こういう聞いたことないの頼むほうが
ひとり酒するツウな女っぽいから!!
で、ウェイターさんが瓶を見せてくれて
「ではつぎますね」と。。。
トクトクトク~
わぁ~。これこれ、こういうの。コップから升にこぼれる感じ。
いいねぇ、いいねぇ。
うんうん。
うんうん。
うんう。。。ん。。。
う。。。。。
ま。。。升酒。。。。って、意外と量多いんだね?
ちょっとだけ飲みたい。。。と思ったけど
あんまり飲めない私にとっては、すんごく多いんですけど??
でもまぁ、なんだかんだ全部飲み干しました。おいしくて。
お通しの野菜をつけるにしん味噌、
ホックホクに炭火で焼いたキヌカツギ
バターで炊いたキノコ
そしてお蕎麦。
新潟、うまいなぁ!
翌日の普通のビジネスホテルの朝ごはんも
お米がふっくらして美味しかったです。
土曜日は信濃川を見ながら仕事。
なんだかんだ、ハプニングがありつつ、いつものチームで乗り越えて、楽しい仕事になりました。
晩の祝杯は、お魚も野菜も美味しいダイニングにて。
刺し盛~。
またもや梅酒にハマってしまい、けっこうな酔っ払いになりましたが。
そして、翌日は帰宅する前に、恒例のレンタサイクルツアー。
新潟の印象は、太くて真っ直ぐな道路がドーンと通っていて、その周りの街並みが整然としている雰囲気。人々は物腰柔らかく、楚々としていますが、聞けば親切に
何でも申し訳なさそうに教えてくださるので、こっちもおのずと丁寧になります。
お天気に恵まれ、東京を出る時はコートを買おうかと思っていたのですが
結局、厚手のカーディガンにTシャツで全然寒くありませんでした。
信濃川沿いにあるミニ市場は観光客で大盛況。
乾物やお米も色々、たくさん買い込んで宅急便で家に直送。
外では炭焼きの海産物がいい香り。
でも連日の酔っ払いにお腹もすかず、見るだけ。
自転車こいて万代橋を渡り、昭和8年建設の日本銀行支店役の邸宅をみにいってきました。
周りは新潟大学やお屋敷が並んでいたり、
と思えば、昔ながらの砂利道に可愛くて古い家が並んでいたり。
邸宅の通称「砂丘館」
お寺やお城も面白いですが、こう西洋と和の文化の交差点みたいな建屋、大好きです。
お庭もいい感じのコケの絨毯に季節柄、紅葉の葉っぱ。
縁側に「ご自由にお取りください」の渋柿もただバケツに入っているだけなのに、風情があります。一部屋貸切で、組み紐づくりの高齢のご婦人方の集いがあったり、
写真展をしていたり、お茶が飲めたりします。
玄関が額の役割を果たして、絵画のようです。
新潟「砂丘丘」
その後、またチャリで徘徊しながら
旧市場の長屋をそのままで利用した沼垂(ぬったり)テラスへ。
市場当時の街灯が1つだけ残っていました。
この街灯が、この新しく生まれ変わった商店街のシンボルにもなっています。
またこの地区は一本、道を奥に入ると、歴史的な神社仏閣が立ち並んでいるのも
何だか面白かったです。神社仏閣が並ぶ道をどんどん行くと、廃線になった線路にぼぉぼぉと草が生えていました。
良く見る風景ですが、リアルでみたのは初めて。足を踏み入れると、何だか冒険めいて、心がドキドキしました。昔はたくさんの人かものを乗せてガタンゴトンと列車が行き来したであろう地面。
廃線めぐりを趣味にするのも、地方にいくと楽しいかもしれません。
新潟でふと見上げると、時々見える赤と白の煙突。ホテルの部屋からも見えました。
古いものを大切に残している、静かで落ち着いていて、決してグイグイ来ないけれど、懐はとっても深い、そんな街だなぁと
思いました。
私の新潟出身の友人にとても似ている街です。
またいつか行きたいところが増えました。
さてさて年末の声が遠くに聞こえてきましたよ。2016年、良い終わりにしていきましょう。