SMAPはこれまで、積極的に被災地支援を行ってきました。



1995年1月20日ミュージックステーションに出演した際に、黒のスーツで正装し、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の被災者の皆さまへメッセージと共に「がんばりましょう」という曲を贈りました。本来、その時の新曲を披露する場でしたが、曲を差し替え、平均年齢20.4歳のアイドルがそのようなメッセージを贈ることはとても珍しいことだったと記憶しています。




2011年3月11日に発生した東日本大震災は、甚大な被害をもたらしました。未曾有の大災害に日本中が自粛ムードの中、SMAPは3月21日スマスマを生放送で放送しました。テーマは「いま僕たちに何ができるだろう」。黒のスーツ姿の5人が、被災地を思い、被災地のために何ができるか話し合うという内容でした。そして、被災地を思い最初に「世界に一つだけの花」を歌い、最後に「どうか届きますように」「がんばりましょう」を歌いました。





まだ、バラエティーを放送するのは早いのではないか?テレビ番組を作るには多くの電力を使うのではないか?様々な批判を覚悟の上での放送でした。






そして、この日からスマスマでは5年たった今でも東日本大震災への募金の呼びかけをしています。





スマスマでの募金は東日本大震災復興支援財団での受付を呼びかけています。この財団は孫正義さん、王貞治さん、そしてSMAPが発起人となり立ち上がりました。その際、中居さんは 「支援活動には勇気がすごくいる。偽善じゃないかと言われるなど、いろんな覚悟をもってやらないといけないかもしれないが、周りの評価を考えている事態ではないのではないかと、ぼくらSMAPメンバーは考えている。」と発言しています。





また、募金の呼びかけだけでなく、中居さん個人でも私が知る範囲だけでも5~6回被災地に足を運びプライベートで炊き出しを行っています。SMAPとしても小学校などをまわり、トークや歌のプレゼントを行っています。そして、SMAPとしてでなく、個人でそれぞれのメンバーがそれぞれ多額の募金もしています。





そして、今回発生した熊本地震。普段は地震の少ない熊本と大分に大きな被害をもたらしました。





スマスマでは、番組の最後に東日本大震災の募金の呼びかけと合わせて、熊本地震への募金の呼びかけも行っています。こんなに、長期間に渡り呼びかけ続けている番組はSMAP×SMAPしかないのではないでしょうか?





また、個人では中居さんがプライベートで被災地で炊き出しを行いました。最初は4/24プライベートで親しいRIP SLYME のSUさん、 PESさん、DJ FUMIYAさん、他親しい仲間と行っています。2回目は 芸能界で親しい鶴瓶さん、ナイナイ岡村さんと、3回目は香取さんと行っています。





そして、今回、木村さんが石原軍団さんとTOKIOの長瀬さん、V6の岡田さんと共に炊き出しに参加しました。6/12~6/15の4日間、車中泊をしながら笑顔で炊き出しを行う姿に多くの被災地の方々が勇気づけられたのではないでしょうか?






今回、いろいろな所で芸能人の方の支援の方法について賛否両論ありました。しかし、直接炊き出しを行う方法だけでなく、番組やSNSで呼びかけたり、出来る範囲の募金を行ったり、どういった方法であっても、その行動により勇気づけられたり、自分も何かしようと考えたり、そうしたきっかけを与える行動はどれも尊く素晴らしい行動だと思います。





タレントやグループを比較し、支援の仕方に優劣をつけることに何の意味があるのでしょうか?





今回、木村さんの支援がマスコミにより大きく報じられたことにより、プライベートで炊き出しを行った中居さん、香取さんと比較するような方もいらっしゃいました。





しかし、プライベートで行った中居さんがあまり報じられないのは当然ですし、熊本地震についての報道が減った今だからこそ大きく報じられる意味もあると思います。報じられ方が違うから、支援の気持ちが違うわけではありません。






2011年3月25日、木村さんのラジオが放送されました。この日は特別にSMAPのメンバー全員から被災者の皆さんへメッセージと曲が届けられましたが、最後に木村さんは次のように語っています。


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 最後は、僕、木村拓哉からメッセージを贈らせて頂きます。
今回の災害はこれまでにない位の傷跡を残していきました。
でも、「とてつもない被害があった。(まる)」って文章で表現されるものになってほしくない、と僕は思ってます。
「とてつもない被害があった」の後に、ま、ゆくゆくはですよ、ゆくゆくは「けど」という言葉がついてほしいと思いますね。
「とてつもない被害を受けたけど、その後みんなの力で復興した街は」とか「会社は」とか「暮らしは」とか、そういう言葉でこの時間を表現できる日がくることを本当に、きっと来ると思うんですけど、する事ができたらなと思うし。
ドラマの中にね、『経験を積むために人は生まれてきたんだ』という言葉が出てくるんですけどね、話の中に。それはアインシュタインの言葉なんですけどまさにそうだなと思いました。
みんなで積みましょう、経験を。
大丈夫です。


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そして、東日本大震災から約1年がたち、報道の少なくなった2012年3月8日、東日本大震災復興支援財団の活動報告会に出席した木村さんは次のように語っています。



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「普段はテレビという媒体で活動させていただくことが多いんですが」と前置きし、「あと数日で震災から一年を迎えるなかで、もっと報じるべきことがあるんじゃないかなって。でもそれは、きっと観る人と作る人の需要と供給があって、そういう内容になると思うんですが」と、風化しつつある現状に危機感を募らせた。また、「支援をする行動も大切だけど、起こった事態を忘れないことも大きくある」と唇を噛み締め、「自分ができる活動を探しながら、今後も支援を続けていきたい」と力強く誓った。


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熊本地震から2ヶ月がたち、報道もかなり減りました。しかし、今も避難所や車中泊、被害に遭った自宅で過ごしている方も多くいます。充分な食事も取れていない方も多くいます。復興への道はまだまだ途中です。




芸能人だからできる支援というのもあると思います。





熊本地震について、あまり報じられなくなりましたが、これからも関心を持ち続けることが必要なのだと思います。その為にも芸能人の方の支援活動がマスコミで扱われることも必要なのではないでしょうか?






そして、2012年3月8日の活動報告会での先程のコメントに続けて次のようにSMAPとしての活動について木村さんは語っています。


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 「支援のモチベーションに繋がるのならと、スタッフと合意の上で『SMAP×SMAP』では毎回義援金の告知もしているし、絶対になくさないで継続する気持ちです」


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今も東日本大震災の義援金の告知を続け、また、合わせて熊本地震の呼びかけを5人揃って行うSMAPの想いは、今も同じなのだと思います。