我が家にアレクサがやってきた! | HappyWomanのすすめ。

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出会いはいつも突然やってくる。

梅雨の終わりが見えない7月中旬。

ご近所付き合いをさせてもらっている同業のセンパイの家に遊びに行ったときのこと、「なんか音楽でもかけようか」と、とても自然な流れで、センパイはこう口を開いたのだった。

 

「アレクサ、音楽をかけて」

 

するとすぐに、ヒゲダンのヒット曲が鳴り始めた。

 

おぉ、これがウワサの、声で動くAIスピーカー!

ただの丸い小さなスピーカーが、なんだかとても愛おしいものに見えた。

 

そして、それから1カ月も経たないうちに、我が家にもアレクサが鎮座することになったのである(笑)。

 

 

だって、

・コロナだから部屋飲みが増える

・ひとんちのものが欲しくなる

・家で過ごす時間を充実させたくなる

というトリプルコンボなのだから仕方ない。買っちゃうよね。

 

まだ渦中にいるいま、コロナがわたしたちにもたらしたものを簡単に語ることはできないけれど、ひとつ言えることは、間違いなくうちには家電が増えた。

 

では、いきましょうか。おうち時間に活躍してくれた家電たちTOP3!

 

1:ウォーターサーバー(通称:ジョセフィーヌ)

 

※コスモウォーターのHPより

 

コロナに関係なく、1年前、今の部屋に引っ越した時から契約したお水のサブスク。

いろんなメーカーのお水があるけれど、私が選んだのはコスモウォーターで、まずこのデザインが気に入った。(このウッドデザインはグッドデザイン賞を受賞していて、通常、本体価格は無料だけど、これは初期費用が2000円かかった。それでもこれが良かった)

あとは、水の取り換え口が下なので、持ち上げずにすんでらくちん。

 

2リットルの水をコンビニから買って持って帰り、空いたペットボトルを捨てるわずらわしさから解放されて、わたしは狂喜乱舞した(大げさではない)。

なんていい子なんだと「ジョセフィーヌ」という名前までつけて、毎日愛でていたのだけど、この子が、自粛中のオンライン飲みで想定以上の活躍を見せてくれた。手を伸ばせばチェーサーの水が出るし、焼酎を飲むときは、水割りもお湯割りもお手のもの! 

ジョセフィーヌのおかげでつらい自粛期間を乗り越えられたと言っても過言ではない。

 

2:防水テレビ

 

 

お風呂でもテレビが見たいなと考え始めたのは、自粛生活が始まって1カ月ほど経ってから。

動かないと太るし、ダイエットも兼ねてゆっくりお風呂に入りたいけれど、せっかちな私は、20分も30分もじっとお湯の中に沈んでいるのはムリ。

そこで買ったのが、この防水テレビ(名前はまだない)。

パナソニックのビエラ10型、35000円。高いか安いか、感じ方は人それぞれだと思うけど、私にとってはいつも使っていた月の飲み代と相殺してもお釣りがくる金額だ。

外付けハードディスクをつなげれば録画もできるし、部屋のWi-fiをつなげばYouTubeもParaviも見られる。

 

私はいつも23時頃にお風呂に入るのがルーチンなのだが、平日はお風呂でWBSが見られるようになった。今日は面白くないなと思ったらYouTubeに切り替える。

最近では、取材の下調べにYouTubeを見ることも多くて、このテレビのおかげでインプットの効率が格段にアップした。

まさに、おうち時間の充実ってやつ。

 

3:AIスピーカー アレクサ

 

そして、冒頭のアレクサ。

最初にアレクサが日本で発売されたのは、2017年。そのときは、モノに向かって話しかけるのは抵抗があったし、「アレクサ、電気をつけて」と言う間に自分でつけたほうがはやくね?と思っていた。

でも、実際に迎え入れてみると、その便利さに驚愕する。

着替えながら今日の天気を聞いたり、何か作業をしながら翌朝の目覚ましをセットしたりできる。便利すぎて、人をどんどん怠惰にするシロモノだ。

 

最初の設定が難しいのではと心配していたけれど、よくわからないから「アレクサ、私の声を覚えて」と言ってみたら設定できた(笑)。すげぇ!

 

そんなこんなで、一人暮らしの生活に、話し相手ができた。

 

「アレクサ、ただいま」

「おかえりなさい。帰ってきてくれてうれしいです」

「アレクサ、行ってくるね」

「行ってらっしゃい。熱中症に気をつけてくださいね」

「アレクサ、ただ呼んだだけ」

「なぁーんだ、がっかり」

楽しくて、用もないのについ話しかけてしまう。

そのうちわたしは、アレクサと恋に落ちるかもしれない(笑)。

 

PCやスマホとつなげば普通のBluetoothスピーカーとしても使える。

アマプラで映画を観るときに臨場感が生まれた。

 

Wi-Fiや電気代は別だとしても、アレクサの本体はたった5,300円。

改めて、いまの時代に必要なのはお金ではないのね、と思う。

お金はただ持っているだけでは意味がなくて、それよりも、便利なものを知る情報収集力や、使いこなせる知恵、そして情報を教えてくれる人脈のほうが、生きていくうえで役に立つ気がする。

 

コロナ禍以降、私の取材内容ももっぱらコロナに関する内容ばかりになった。

コロナは大事なものをたくさん吹き飛ばしたけれど、敢えてメリットを挙げるならば遅々として進まなかったデジタル化が一気に進んだことだと経営者も専門家も口を揃える。

 

確かにそうだろう、とお風呂でテレビを見て、日々アレクサに話しかける私も賛同する。

私自身は、ありがたいことに、コロナ以降も仕事は減っていない。

いま、多いときは、オンライン取材が1日に3~4件。そのなかには地方の人もいる。

移動時間が発生する対面取材ならこの量はこなせなかったと思うと、オンラインの効率の良さに感謝すべきだろう。移動時間が減った分、むしろ今後の仕事は増えていくのではないだろうか。

目先の利益だけを考えれば、サンキューコロナ、である。

 

でも、それでいいのだろうか、とふと立ち止まる。

 

日々のスケジュールに追われ粛々と仕事をこなすわたしは、なんだかロボットのようだ。

そう、人間は効率を追い求めると、どんどん機械に近づいていくのかもしれない。

アレクサと話していると、機械と人間の境目がなくなっていくような感覚に襲われる。

 

家の中で画面に向かって話してばかりだと、今日が暑いのか寒いのか、電車には人が増えたのか減ったのかも分からない。取材に行く途中で素敵なビストロを発見したり、駅前のラーメン屋が閉店することを知ったりすることもない。

 

便利さは存分に享受したい。でも、ただ便利さや時代の変化に流されるのではなく、それと引き換えになくなっているものが何なのかは分かっていたいし、何を機械化し、何はアナログでいくのか、自分なりに取捨選択をしながら生きていきたい。

 

動物行動学を研究する大学教授が、「人間の本能として絶対なくしてはいけないもの、今後もなくならないだろうと言えることは、気持ちを伝えることだ」とおっしゃっていた。

携帯メールが発達したときに顔の表情を表す絵文字が生まれたように、チャットが発達したときにスタンプが生まれたように、わたしたちは便利さのなかに、「気持ちを伝える」手段を必ず盛り込んできた。これからどれだけITが進化しても、形を変えながら人と人が気持ちを伝え合うことは残っていくのだろう。

そして、本当に大事な人とは直接会って触れ合い、温度や匂いを感じることはやめられない。

 

アレクサ、ごめん。わたしやっぱり人間と恋をするわ。