香雪美術館「武家と茶の湯」
展観に行ってきました。

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江戸時代に入り、能楽とならび、大名の教養となった「茶の湯」。それゆえに、大名たちがこぞって茶道具を収集したそうです。

唐物や趣向を凝らした道具は、威厳を示すものだった一面もありますが、純粋に「茶の湯を楽しむ」ための道具だったのです。

千利休が愛用した「花入れ」をはじめ、豊臣秀吉や加藤清正が自ら削ったとされる「茶杓」、一国の価値があった「唐物茶入」。
 

酒井抱一の十二カ月花鳥図の屏風絵や短冊、狩野探幽(永徳の息子)の縮図など、歴史的にも貴重な日本画も見られました。

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香雪美術館は、”朝日新聞 創業者 故村山龍平氏が蒐集した日本、東洋の古美術コレクションなどを収藏する美術館”です(ホームページより)。

 

個人の邸宅であった敷地の一部に美術館が建ち公開されています。お屋敷の敷地を取り囲む、御影石の塀がずっと続く小径は、地元の人たちの散歩道となっています。



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私の記憶では、このような御影石の塀で囲まれたお屋敷は、阪神地区では地震の前は珍しくなかったのですが、地震で倒壊し新しくなったところも多く、ここは今では貴重な景観ですね。



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今回の展覧会「武家と茶の湯」は、室町、桃山、江戸時代の「武家」のジャンルに興味のある方には、おすすめです。その時代の人たちが、実際に手に取って茶の湯を楽しんだお道具が、目の前に息づいています。

 

13世紀~18世紀の世で、描かれた絵、したためられた手紙、造られた焼き物や漆器などの道具をとおして、往時を生きた人たちと対話する。美術館の醍醐味です。

 

 

『茶の湯と武家』香雪美術館
http://www.kosetsu-museum.or.jp/mikage/exhibition/

 

 

「茶道のことは何も分からない」と言う方も、細かい事まで丁寧に全部説明があり、緊張せずに場を楽しむことのできる茶道体験「侘び寂び茶会」はこちら。

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