漫画「美味しんぼ」のカレー対決は何回読んでもおもしろい。
日本にはイギリス経由でカレーが入ってきたことで、
カレーといえば、カレー粉を使いコクを出すためにルーをていねいに作る、という考え方が定着した。
カリフォルニアの山奥に住んでいた時、突然、カレーが食べたくなった。
スーパーまで車で山道を1時間、そこまで行っても日本のカレールーなんか売ってるわけない。
カレールーでしかカレーを作ったことのなかったわたしは、
前住人が残していったスパイスの瓶のふたを全部あけて、匂いをかいでから、
畑の野菜を多めの油で炒め煮した鍋のなかにダメもとで投入していった。
味をみて、びっくり!
カレーになっている。
魔法のようだった。
インドでは、ほぼあらゆる料理にスパイスを使う。
ベジタリアンの多いインド、野菜ごとに、各家庭ごとにスパイスをたくみに使い分けている。
スパイスは漢方薬でもあり、カレーは薬膳だ。
自分の舌と体にあうスパイスを見つけながら、カレー道をきわめていくのが今年の小さな目標だったりして。
写真はバラナシで食べた揚げたゆで卵のカレー。
ダラムサラで食べたベジモモが美味しくなかったから、こちらも自分流の味を作ってみたい。
インド、ダラムサラ。ダライラマ法王の住居を見下ろし昼寝する猿たち