4年前の雨水(うすい)節に書いた
水の星地球を感じる心地よさを表現した詩をふたたび
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『ゆりかご』
雨水節の分厚い雲に
幸せを感じるのは
雨が降りいきものが潤う喜びを
受信するから
大地や樹木だけではない
わたしたちは
水といういのちの集まり
ゆえに雨水は
わたしたち自身の喜び
太古に海から生まれ
母の胎内で羊水にゆられ
いまは流れ続けるひと雫
若き渓流の激しく純粋な流れは
いつしか街を流れその身に多くを背負い
慈しみ深い広大で謙虚な大河となりて
海という冥界に繋がるくらく深い安らぎの場
うまれたときの
ゆりかごの心地よさは
いつまでも揺られるような
波音のデジャヴュ
わたしたちは繋がっている
母なる海のゆりかごに
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立春の次の節、雨水節(うすいせつ)
尊敬する屋久島の詩人
故・山尾三省さんも愛した雨水節
とけて、うるおい、
やわらかくなっていく大地
わたしたちの心も
いつもそのようであったらいいのに
4月に出産をひかえ、穏やかな日々を過ごしております。