ヨガ哲学を学ぶととき

ヴェーダーンタを学びます


これは『ウパニシャッド』という

インド哲学の古典に示される真理

「梵我一如」の思想

梵我一如(ぼんがいちにょ)とは
ブラフマン(梵、全、宇宙原理)と
アートマン(個、魂、自己原理)は
究極的にはひとつながりで
同一であるという考え方です

(ウパニシャッドは、数多くの書の総称で
ヴェーダンタとも呼ばれ
バラモン教のヴェーダの
最期の智慧の書とされています)


私が、ヨガスクールにおいて
この梵我一如を説明するとき必ず使うのが
宮崎駿監督のジブリ映画
「風の谷のナウシカ」の一節


個にして全
全にして個
ある偉大な王蟲が
教えてくれました


(ナウシカは駿さんの描いた漫画が原作で全7巻
でも映画は2巻の途中までの内容
知らない方はぜひ漫画も読んでください♪)


王蟲(オーム、ナウシカに登場する大きな蟲)は
自然界に対する人間の愚行に対して

人を滅ぼそうとするのではなく
自然の均衡を保ち森を作るために
自らが新たな森の苗床となるために
死んでいく集団行動をとる

それは全の意識と通じているゆえの行動


この王蟲の行動を人間に例えるなら
免疫系が己に害を与える異物に対して
白血球たちが細菌をとりこみ死んでいくのと同じ

でもそれは、プログラムのように
決められて動くロボットなのではなく

「全にして個」

それぞれの意思がちゃんとある
意思が総じて全を成していく


だから、世界はドラマティックなのだと思う

だから、せかいは美しく儚く愛おしいのだと思う

変化し続ける世界がどんな変化をしていくか

未来の方向を

ひとりひとりの意思が全となって

大きな波のようにうねっていく



【一粒の雫】


【ハチドリの羽音】


【あなたの想い】


ひとつだけではとても小さいけど
小さき美しい波動が集まり続け
いつか、うねり、渦を巻く

そのうねりは、その風は
きっとせかいをもっと素敵にしていく

個の深淵には全がある

個人の潜在意識は
さらに深く潜ると集合意識に辿り着く

ヨガや瞑想は
その深淵を知るためのツールです


ちなみに、、、

ヨガで、オーム(AUM)という言葉は
ブラフマン(宇宙原理)をあらわす聖なる音

宮崎駿さんが王蟲(オーム)とつけたのは
意識的なのか無意識なのか
ぜひ知りたいところですね(^^)



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ヨガ哲学とアニミズムを学ぶ