今日は立秋

まだまだ残暑が続きますが

時折、ふわっと秋の気配を感じられるように

少しずつグラデーションが変化していきます


この夏


宮崎駿さんのジブリ映画

『君たちはどう生きるか』を観て


少し前の本ですが

村上春樹さんの長編小説

『騎士団長殺し』を読みました

(最新の『街とその不確かな壁』はこれから読みます)


どちらも、潜在意識・集合意識が

顕在意識優位の現実世界の自分とリアルに交わります


ネタバレありで、映画と小説の感想を書きますね

その前に観たい・読みたい方は

ここから先は鑑賞&読後に



ジブリ作品は

不思議な世界観とリアルな共感が融合しており

日本のアニミズムな自然の神々とも交流します


『となりのトトロ』のサツキとメイの

「夢なのに夢じゃなかった!」

という夢を通した意識の世界の繋がり

まっくろくろすけやトトロのような

子どもにしかみえない存在との触れあい


『千と千尋の神隠し』では

トンネルを抜ける という行為を通して

隠されたせかいに繋がってしまい

千尋の冒険と成長そして言霊の力の強さ

現実世界の自然破壊への警鐘も描かれていますね


『もののけ姫』では

人間の欲と忘我、森の動物たちの怒りの戦い

(シシガミ、コダマは森そのものだから中庸)


人の生きる世界と豊かな森を

繋ぎとめようとするアシタカが

切られたシシガミの首を

「人の手で返したい」と言うシーンに

駿さんの現代へのメッセージが

込められていると思います


ラストの緑がまた生まれていく描写は

本当に美しいし、希望に涙が出ます


地球は人がいくら自然を壊しても

さっと流しさって

いくらでも復元できる

私たちは私たちが生きるために

もっと自然環境が繋がりあっていることを

思い出さなくてはならないと思う



戦争は人のエゴが生む

もっとも愚かな同族同士の戦い


前作『風立ちぬ』と

今作『君たちはどう生きるか』では

戦時中の人々の日常の暮らしが描かれています


『風の谷のナウシカ』や『ハウルの動く城』でも

戦争の描写があり

駿さんの平和への強い祈りが

織り込まれているけど


新しい2作品は直接の描写はなく

潜在意識の描写には

『風立ちぬ』では「父性と(人の)夢」が

『君たちはどう生きるか』では「母性と愛」が


そして、どちらの作品からも

この世界を「生きる」という

力強いメッセージが伝わってきます


駿さんが意図的に描いているのか

どうかはわかりませんが

私の中ではこの二作品は二部作です


『君たちはどう生きるか』を観た後

これまでの作品はたぶん無意識的に

潜在意識の世界が描かれていたけど

かなり意識的に

潜在意識と集合意識を描いていると

いう印象でした

そして、宇宙との繋がりも


それだけ

受け取る側の準備ができてきたのだなと思います


ヒプノセラピーでも潜在意識と繋がるために

扉、階段、塔などをモチーフにしますが

散りばめられていましたね


長くなってしまったので

(本当はもっと長く書きたいw)

村上春樹さんの小説についてはまた今度


続く






写真はご近所の夏の風景


✿.•¨•.¸¸.•¨•.¸¸❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿


吉川里奈の個人セッションはこちら