映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
観てきました!
子供の頃観たテレビシリーズの鬼太郎、好きだったな。
ユメコちゃんが出ていたと記憶しているので、一番観たのは第3シリーズだと思う。
その後、水木先生のほかの作品を観たり読んだりして、今は水木作品も妖怪も大好きだ。
(昔から実はダークヒーローが好きなのかもしれない)
水木先生が戦争体験を経て生み出してきた作品たちは、陽気なだけではなく、どこか悲しみを漂わせている。
しかし同時に、絶望だけではなく、どこか生命力と希望も匂わせている。
今回の映画は、まさに。まさに、そんな印象だった。
良かった。
とても良かった。
チケット。
ちょっと日時の詳細は隠してます(笑)
メッセージはとても分かりやすく、お話もとても分かりやすかった。
ただ、この時代にこの内容を、分かりやすい言葉でダイレクトに伝えるのって貴重じゃないか!?
この直球を、みんな喰らった方がいいよ。
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今年も、世界のあちこちで戦争や紛争が起きた。
そして、今もたくさんの血が流れている。
血が流れなくても、日本でも、もしかしたら私の隣でも、たくさんの人が傷ついている。
なぜ人は人を攻撃するのだろう。
痛いと分かっているのに暴力を振るうのだろう。
妖怪や、八百万の神と共存できる日本が私はとても好きだ。
マイノリティーや多様性を排除することなく、時に畏敬の対象としてきた。
妖怪などは、もしかしたら異物と共存するための知恵なのではないか。
(もちろん、日本でも排除や差別の歴史がたくさんあった。むしろそちらの歴史の方が王道だろう)
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私が子供の頃に観たテレビシリーズは、「妖怪も人間も仲良くできる」というメッセージだったように思う。(うろ覚えだけど)
「鬼太郎誕生」ももちろん、ゲゲゲの鬼太郎の思想と根は一緒で、
人を信じる事や、人の良心の可能性を伝えている気がした。
鬼太郎の父がかっこいいよ。
顔は鬼太郎と一緒だよ(笑)
私は「愛」という言葉にいまいちピンと来たことがないのだけど、鬼太郎の父が言う「愛」という言葉はとても説得力があり、純粋で、すごく腑に落ちた。
今まで聞いた中で、一番納得いく「愛」という言葉だった。
だから。
鬼太郎の父がめちゃくちゃかっこいい。
映画を観て心が動いたので饒舌になってしまう。
とにかく鬼太郎が好きな人は観てください!
いつでもどこでも煙草を吸ってる感じが、めちゃくちゃ昭和の空気。