母乳の保存と食中毒 | 渋谷区富ヶ谷の産婦人科 よよぎ女性診療所

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代々木公園駅、代々木八幡駅からすぐの産婦人科です。産婦人科はなかなか足を運びづらいと思われる方が多いと思いますが、皆様が安心して診察を受けられるような診療所を目指しております。どうぞよろしくお願いします。

母乳のお話です。約2年前にブログでこんなことを書きました。そのままコピーします!
ほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりほっこりもぐもぐ
(過去のブログより…)
母乳育児をしていると、色々な場面で母乳を保存する機会がでてくると思います。
ちょっと赤ちゃんをあずけたり、仕事復帰だったり、乳首が痛くて直母ができなかったり…と。

よよぎ女性診療所でも搾乳に関しての相談が増えてきましたので、母乳の保存期間についてをちょっと書いていこうと思います。

母乳の保存期間に関しては私が助産師になりたての頃と比べるとはるかに長くなりました。
もちろん、健康な乳児やNICU入院児など赤ちゃんの状態や、保存する環境(室温・冷蔵・冷凍)によって保存可能期間は異なります。

推奨される母乳の保存期間は健康な乳児の場合は以下になります。

❤︎新鮮母乳室温26度
4時間未満

❤︎新鮮母乳冷蔵庫4度
8日未満 

❤︎新鮮母乳クーラーBOX15度
24時間未満

❤︎冷凍母乳マイナス20度
12ヶ月

❤︎解凍母乳4度
24時間未満

もちろん、清潔な状態で搾乳して、搾乳開始して初めの母乳は捨てるなどしたほうがよいです。
また、冷凍母乳の解凍方法は冷蔵庫内の自然解凍か、流水•微温湯解凍が好ましいです。
1度加温した母乳が残った場合は破棄です!
長期保存において、栄養的・免疫的な質は損なわれる可能性もあるとも言われていますし、上記の目安があるにしても、もちろん保存期間は短ければ短いほど安全であることは、言うまでもありません。

けれど、保存期間が延長されていくのは働くママなどにとっては嬉しいこと。

何よりも保存料無添加の母乳がここまで長持ちすることには驚きです。
母乳ってやはり最強ですね!

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意外と長持ちの母乳のお話でした。
なんですけれども…
つい最近、診療所からそんなに遠くない保育園で集団食中毒が発生したことが報じられていました。どうやら給食のおかずからウィルスが検出されたようです。一度に43名が食中毒になるなんて怖いですね。一刻もはやい回復をお祈りします。

上に書いた母乳の保存期間、意外に長かったというのはやはり母乳の成分が最強だという結果です。母乳そのものに殺菌作用がありますから。余談ですが、今では笑ってしまうような必要ない風習…産院でもらった清浄綿でおっぱいを拭いてから授乳をするなんてことをかつてはやっていましたが、どうしても衛生面で気になるという方は授乳前にちょっと絞って乳頭乳輪に塗っておけばよいかと思います。殺菌完了!です。
話がそれましたが、母乳の保存期間が長いのは母乳そのものが素晴らしい成分であるからであって、この保存期間は自分たちの手を介して雑菌ウィルスを持ち込んでいない状態でのことです。例えば、母乳を絞る手は綺麗ですか?母乳を保存するためのパックや哺乳瓶は綺麗ですか?保存するための冷蔵庫冷凍庫は綺麗ですか?
この梅雨時、心配です。
なんでもお口に入れる赤ちゃんですから…。かといってお口に何でも持っていくという行動は成長過程にはとても重要。安心して見守りたいものです。
先日のベビマクラスで佐藤助産師もミ○トン便利だよ~~って話をしていましたが、とりあえず赤ちゃんが使う小物や玩具をポイポイ漬けて気持ちよく使えますので安心便利です。活用できるものは活用です!
大人の意識を変えて赤ちゃんを守ってあげなければなりません。この時期要注意ですから。
ちなみに母乳をしっかり飲んでいる赤ちゃんは免疫力もついていますので、ちょっとやそっとの菌やウィルスに負けません。母乳育児、トラブル続きで凹んでしまっているママたち。母乳育児はこんな嬉しい効果もありますから!!免疫力アップはママからの最高のプレゼントだと思います。自信を持って!!

憂鬱な梅雨はもう少し続きますが、食中毒等に気をつけて元気に乗り切りましょう!
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