残念ながら連敗をしてしまった。力の世界だ、強い方が勝つ。これは 仕方のない事だ。

しかし、釈然としない思いである。以前、プロゴルファーの青木功さんの「しゃんめぇ」の話をしたが最善を尽くしても勝てない時やどうにもままならない時がある。そんな時 青木功さんは「しゃんめぇ」とつぶやくのだが、昨夜の試合に関して、最善を尽くしていれば こんなに釈然としない気持ちにはなっていなかったハズである。

まず、先発メンバーを見ると、2番に坂が入っていた。1戦目の2番打者は左投手の内海にもかかわらず今成という攻撃型のオーダーを組んで来たのに、それが あっさり 失敗すると、2戦目の2番打者は右投手の宮国なのに坂を入れて来た。

一貫性に欠ける。

和田監督は どんな思いで この3連戦に臨んだのだろう。何度も何度も この巨人戦を頭の中でシュミレーションし、「一番良い」と判断したオーダーや作戦を用いたと思っている。

例えば、1戦目、プレーボールと共に、西岡がヒットを打った場合、或いは、2塁打を打った場合、等々の作戦は 前日には どうするか決めていたと思う。

それが成功した場合、失敗した場合、それぞれ後の事も想像しながらシュミレーションしていたと思う。

それが、監督というものではないか?このようなシュミレーションを1回から9回まで行い、成功した場合・失敗した場合と行うのだ。

こうしたシュミレーションは 何通りにも枝分かれして行くので 大変 時間がかかる。指揮官である以上、これぐらいのことは行っているハズだ。

だから、今成の2番が上手くいかなかったら 次の日は坂、なんて事には成らないハズだと思う。どうにも一貫性の無さを感じてしまう。

「この3連戦、攻めていこう」と思ったから、2番 今成でいったのだと思う。これには、理解できるし 思いも伝わる。それが次の日、趣旨変えの2番坂では 意思の弱さしか伝わらない。

どのような過程で 先発メンバーが決まるか部外者の私には分からないが、最終決定をするのは和田監督だ。この事は 間違いない。ここで大切なのは「ぶれない」という事ではないだろうか。

もう、こうなったら仕方がないのだから 一か八か腹を据えて「ぶれない」気持ちで采配をして欲しい。

あーだ、こーだ、いろんな意見が和田監督の耳には入るだろう。迷う事もあると思う。しかし、それは あくまで 参考意見で 最終決定は和田監督自身で決める事だ。

まだまだ、奇跡は起こせる。

まだ、充分に逆転優勝できる可能性があるのだ。その為にも 和田監督の意思や思いが伝わる采配をとって欲しい。それでも 駄目なら「しゃんめぇ」だ。今日の試合、大いに期待している。