ここに来て 猫の目のように変わるオーダー。指揮官が迷えば 選手は もっと 戸惑う。なぜ、コロコロ 変えるのか、ブレていることが明らかだ。

これでは 選手も落ち着いて試合が出来ないだろう。3番 新井貴は 彼を何年も見ているが 適性に欠ける。そんな事、分からないのかなぁ? と不思議に思う。

そりゃ、時々は 機能するだろう。しかし、新井貴が 3番打者に 適しているか、どうかなんて ここ2・3年を見ていれば分かるだろう、と思うのだ。

なぜ、新井貴を3番にしてしまうのか、といえば 鳥谷が4番だからだ。毎日のオーダーが しっくりこないのは 鳥谷が4番にいるからだ。

鳥谷を3番に戻さない限り 問題は解決しない。戻すか戻さないか、は意地の問題なのだろう。すぐに 鳥谷を3番に戻せば 「なんの為に 4番にしたんだ?」という声が聞こえてくるだろう。

和田監督自身が配置転換の失敗を認めざるを得なくなる。しかし、このまま 4番鳥谷では 3番 新井貴 みたいな事が起こる。間違いを「間違いです」と認めるのか、それとも 押し通すのか、意地やプライドの問題である。

この打線を立て直す為には 3番鳥谷、4番マートン、5番に新井貴、に戻す他はない。振りかざしてしまった刀を どうやって鞘に収めるか、それは コーチの仕事である。

そもそも、3番 鳥谷を阻止出来なかった事に疑問である。昨年もそうだったが、ヘッドコーチが機能しているように見えない。

黒田氏は 昨年まで 編成のトップで ドラフト、トレード、FA、外国人選手、などの編成に携わってきた。どのような才能を認められてヘッドコーチに就任したか 私には知る由もないが ヘッドコーチには ヘッドコーチの役割が有るハズなのだが 外部からは一向に見えてこない。

もちろん、水面下の仕事もあるだろうが 表の仕事もある。しかし試合中のベンチを見ている限りでは 機能しているとは思えない。

いつも、言っている事だが 監督は スーパーマンではない。必ず、サポートする人間、助言する人間が必要になる。今こそ、サポートする時だと、私は思う。

巨人に 10ゲーム以上 離されて、毎試合 2・3点しか得点できず CSに向けても モチベーションが上がらなくなっている。こんなチームを活気づけるのは 監督一人ではダメだ。だからと言って各担当コーチでもダメ。

そんな状況を打破することこそがヘッドコーチの仕事なのだ。そしてそこには特殊能力が要求される。

星野監督には 島野さん、落合監督には 森繁和さん、強いチームには 必ず 名参謀がいた。こうした名参謀と言われる人たちがなぜヘッドコーチに相応しいかと言えば、それは彼らがこういう時に特殊能力を発揮したからだ。

今季のタイガースの組閣の段階でもこうした特殊能力が買われてヘッドコーチに就任したのだろうから まさに「腕の見せ所」という事だろう。タイガースを応援する側は今こそ「お手並み拝見」というところなのだ。