西武の日本シリーズ優勝の立役者はもちろんMVPの岸。
しかしそれと同様に光っていたのが15年目の平尾博嗣。
高校時代の印象が強く、ずっと準レギュラーが続いていた彼に物足りなさを感じていた。
高校時代はあの小さな身体ながら通算68本塁打。
93年のセンバツで初戦先頭打者本塁打。そしてその後もセンス抜群のプレーで大宮東高校を準優勝に導いた。
成績もさることながら、彼が影響を与えたのはファッション。
それまではこんなハイカットストッキングが人気だった。
裾をできるだけ巻くし上げ、ストッキングの見える部分は紐状の部分のみ。
当時はこれがかっこよかった。
そしてそれを覆したのが平尾の登場だったと思う。
実力もさることながら、それまでかっこ悪いとしてきたローカットのストッキングと、ハイネック部分のみ残したノースリーブのアンダーシャツ。これが当時、高校球界に一気に広まった。
彼のカリスマ性がそうさせたのか、自然発生的だったのかは分からない。
ただ元々華があった選手だけに、何か今回の、特に6、7戦の活躍は何か嬉しいものがあったし、打ちそうな雰囲気も合わせ持っていた。
まだまだ老け込む歳ではない。来期以降もレギュラー獲得を狙ってがんばってほしい。