グルジア映画です。最近はジョージアって言うらしいですが、ジョージアって名前の地域や飲料、ほかにもいろいろあるので、やっぱりグルジアの方がピンと来る。岩波の人もきっと同じ考えなんでしょうね。チラシ参照。
グルジアっていうとセルゲイ・パラジャーノフ監督が有名です。僕もかつて六本木にあったWAVEでパラジャーノフ特集を観て眩暈を感じるほどショックを受けたものですが(パラジャーノフはアルメニアの人ですけど) 、パラジャーノフを観ようと思ったのもこの『ピロスマニ』っていう画家の伝記映画が頭のどこかにあって、機会は逃さず観ておかないといけないと思って観に行ったのでした。じじつ、あれ以来、パラジャーノフも上映されてません。
監督のシェンゲラヤって人はいまだによく知りません。まず映画を観てからと思って今まで調べませんでした。今はちょっとググればある程度のことはわかります。本当に便利になりました。
えーと、『ピロスマニ』のほうですが、今から37年前、1978年に同劇場で上映されました(撮影は1969年です)。僕が大学に入って上京してきたのは1981年で、その時にはちょっと間に合わなかった(でもヴィスコンティの『山猫』完全版には間に合いました)。今回はリマスター、グルジア語オリジナルでの上映とのことです。
で、今日実際に観て、やっぱり良かったです。できるならもっと若いときに観たかった、とは思いますが、十分満足しました。観ているあいだは間違いなく19世紀から20世紀初頭のトビリシの町に連れて行かれた。来週の金曜日まで上映中です。
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毛色はガラリと変わりますが、昨日届いたメモリアルボックス、ファミえん本編以外は昨日今日であらかた観ました。先週、EP特別編を鑑賞済みですので、EP3は重複箇所は飛ばして。これも最初のが出たときは冗長な場面が多く(失礼)、Vanishing Pointの名をかたるのは片腹痛いと苦笑したものですが(もっとも、同種のロードムービーならあれよりも僕はモンテ・ヘルマンの『断絶』の方を推しますが)、今回のは素材の取捨選択にメリハリが効いていてよかったと思う。もちろんエビ中ファミリー以外には?な作品ですけど、これはそういうものとして開き直ればいいんじゃないでしょうか。やれ一般層に訴求だ何だって考え出すと、毒にも薬にもならないものが出来上がるに決まってます。
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というわけで、今日はついさっきまで映像三昧、あんまり情報追ってないんですが、今日は少し試験勉強でもしてもう寝ます。