晩秋 | 時刻の残照(トキノザンショウ)

時刻の残照(トキノザンショウ)

太陽が落ちて残る空の紅・・・それが残照。
刻一刻と流れる時間。
消えゆく一秒。
そんな中で、心に残る一瞬は、
私にとって「時刻の残照」。
そんな気持ちで綴るブログです。



母と一泊旅行に出かけた。

歳をとったなと思う。

あとどれくらい、こうして旅に出かけられるだろうか。


母とは少々確執があり、きれいさっぱり取り除かれたわけではないが、母なりに努力し私なりに受け入れ、他の家族の協力のお陰でなんとか穏やかな関係が保たれている。




帰りに長いトンネルを進んでいたら、まるでタイムマシンに乗っているような気持ちになった。

トンネルの光の中、母と過ごした日々を思い出す。

そして ようやくと出口が見えた時、たいがいのことはいつか何とかなるもんだなと思えた。


思い描いた通りではなくても、出口は必ず来る。

そして 結局はこれで良かったのかもしれないと思えたりもする。



次は、どこへ行こうか?

そっと母の耳に顔を寄せ尋ねた。