⬆️このお話の続き
いよいよ神戸に引っ越すことになったが,その前に小児科のドクターは,一つの提案をしてくださった。
次男がたびたび喘息の発作を起こすので、家庭用の吸入器を買ったらどうかということだった。
そうすれば、夜中に発作が起きても救急病院に行かなくても済むので、随分と楽になるはずだとおっしゃった。
そしてわが家にパリボーイはやってきた。
なんだかその名前をしっかり覚えていたので、今もあるのかなと思って検索したら、だいぶバージョンアップしたパリボーイは今も存在した。
パリボーイがあるため、わたしは次男が夜中に発作を起こしたらどうしようという不安がなくなった。
ドクターの提案というかお勧めによって、ほんとに親子共々楽になった。
子どもの喘息の発作は親の心配などでも引き起こされる。
実際、夫と連絡が取れず不安なときに、次男は決まって発作を起こした。
まるでバロメーターのようだった。
少なくとも、夜中にひどい発作が起きたらどうしようという不安はパリボーイによって解消されたため、それ以降入院するような発作は全くなくなった。
その後、春や台風のシーズンにパリボーイはしばらく活躍してしていたが、使わなくなっても捨てられずにとっていた。
断捨離が好きで,いらないものはさっさと捨てるわたしにしては,とても珍しいことだった。
子どもたちが義務教育を終えたあたりに、さすがに処分を決めたとき、パリボーイに「あなたのおかげで子どもたちもわたしもどんなに助けられたかしれません。
本当にありがとうございました」と言ったら、色んなことが走馬灯のように駆け巡って涙が出た。
けっこう大変だった子育ての時期にパリボーイはいつもスタンバイしてくれていた。
使わなくても、そこにあるというだけで安心だった。
広島で暮らしたのはたったの7ヶ月だったし、クリニックに行ったのは数回だったが、そのドクターから色んなことを学び、救われた。
神戸への引っ越しは決まったが、遠いのでわたしは家を見に行くことができず、夫に全て任せた。
今のようにzoomで内覧もできなかったため、ワクワクしながら神戸に向かった。
続く
次回、ケントとの無料zoomお話会は5月24日金曜日20時半からです。
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