経営側の感覚 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

2007年9月25日に開店して早6年になります。

経営者としてまだ未熟ではありますが、これまで6年間やってきて「経営者としての感覚」を磨いてきました。その中で常に考えている重要事項は・・・

何もしなくてもお金は減っていく

という事実です。家賃や光熱費、その他の経費もかかりますし、それが店と自宅の両方にかかってきます。1ヶ月トータルでかかる費用を出して、それを30日で割れば、1日当たりの「何もしなくても減っていくお金」を出すことができます。

僕の場合、これが7,000円程度となっています。極端な話、丸一日休むことは7,000円を失うことと同義なのです。加えて現在、営業日1日当たり2,500円程度の黒字を出していることから、丸一日休めば、本来得られるはずだった2,500円の利益をも失うと考えます。

1ヶ月無休で働き続ければ、計算では純利益75,000円/月となります。休みを1日作れば9,500円を失うとすると、8日休めば赤字です。

ここで採った苦渋の選択は「定休日無し」というものでした。現在アイループに定休日は無く、その理由は上記の通り、単純に「休むと赤字に転落するから」です。プライベートを捨てる覚悟で営業しています。

最近、税理士さんに質問されたことがあります。「売上386万、仕入経費388万…これってどうなの?いや、経営的にね…」とのコメントがあったのですが、そう指摘されるのは想定していました。理由は前年度の税金が高かったのと、営業再開にあたって初期投資が多かったため、今年2月の再開時点から60万程度の赤字スタートだったのです。また、経理の試算表には在庫価値が反映されておらず、実際は店内に50~60万程度の在庫があり、それらを含めて考えれば初期投資がようやくペイできたかどうかというラインです。儲かった分が全て在庫に化けている状況なので、預金残高も増えません。

目標在庫は常時80万です。まだ店頭に置ける新品パソコンの台数は少なく、それらを大人買いすると簡単に20~30万のキャッシュが飛ぶため、思い切った仕入ができません。来年春ごろに在庫目標を達成し、その後ようやく預金(生活の余裕)が増え始めると思います。あと1年半くらい我慢すれば、経済的に大きな衝撃がきても吸収するだけのクッションができるとは思いますが…。

また、何の目標も無くお金を貯め続けても、ふと足元をすくわれて散財する可能性があることを1日たりとも忘れていません。従って、それこそ「生きたカネはどんどん使わなければいけない」という感覚が出てきます。

ひとまず1年半耐えます。次の1歩はその後です。