子どものケンカを仲裁したときに驚いたこと | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

年上の子(A:小6くらい)が、年下の子(B:小2くらい)を「コチョコチョ攻撃」で泣かせました。Bが店の前で泣き出したので、急いで仲裁に入りました。

初期判断として、「泣かせたAが悪い(?)」という先入観があるものの、基本的には双方の話を聞いてから判断すべきです。

A:「この子が邪魔してくるんやもん!」
B:「何にもしてないのにコチョコチョされた!」

・・・ふむふむ。

BがAの邪魔をしていたのは、店の奥にいた僕も気付いていた事実です。しつこく邪魔をしてくるBにイラついてコチョコチョ攻撃をしたと思われます。

先に手を出したのはA、その原因を作ったのはB。Aは、相手が年下なので叩かずにコチョコチョした(手加減)とも判断できるので情状アリ。

僕:「コチョコチョして相手が嫌がってるんやから、お前(A)は悪いで。ただ、お前(B)がずっと邪魔しまくってたのは兄ちゃんも見てたから、ありゃ相手も怒るで?やからお前(B)も悪い。」

Aの顔を見ると、「ほほぅ、話のわかる兄ちゃんや」という顔をしてます。かたや、Bは明らかに不満そう。



そこで突然、座り込んだままのBがAの足にパンチ!

僕:「おいっ、ちょっと待て。そりゃアカンで?」

一瞬Aがムッとしたものの、小2のパンチはさほど威力が無かったのか平気らしい。

僕:「残念やけどお前(B)の負けや。これくらいのことで人を叩いたらアカン。今のパンチでお前(B)のほうが悪いと思ったぞ、Aに謝りや。」

しかしBは謝りません。ここでBの言った言葉に驚きました

B:「やられたらやり返せって、お母さんに言われたもん・・・」



おいおい、どうすりゃいいんだこの状況(笑)。

Bのお母さんの教育方針は最大限尊重しつつも、僕は僕の考えをもって説得に入ります。

僕:「やられたからって、やり返してたら、そのうち戦争みたいになるで。昔からそうやって、小さなケンカから大きな戦争が始まってきたんよ?」

B:「戦争なんてどこにもないやん。」

僕:「そうやな、Bのまわりでは誰も戦争してないよな。でも、もっと遠いところでたくさんの人が死んでるんやで。ここは公園で遊んでてイキナリ殺されるような国じゃないから、お前(B)が気付かないだけやぞ。」

などと、どうにか説得はしたものの、いまいちBは理解してくれません。そりゃまぁ…戦争を引き合いに出して小2を説得しようとしたのは最善ではなかったかもしれません。とにかく、仕返しの連鎖がエスカレートしていくってのは、なんとなくわかってもらえたかなぁ。



僕はしょせん他人なので、Bのお母さんの教育方針を悪く言うのは基本的にNGでしょう。仕返しの理屈には一理あるとは言え、やっぱり好ましいとは思えない。ただ、話し合いで全て解決するほど大人の世界は甘くないのもまた事実。

問題に対してどう対処していくか、それを子どもに的確に教えるにはどうすればいいのか。今回のケンカの仲裁では最善策が採れたという自信はありません。

(蛇足)
常識をもって人を諭す者は、常識をもって人に諭される。僕はそう考えているので、人を説得するときに「常識」という言葉をなるだけ使いません。常識を語ると、物事が悪い方向に転ぶ傾向があるんですよね…^^;