ケガからの復帰
あれは桜が散り始めた頃だったと思う。
ツインリンクもてぎの最終コーナーで空を飛び。。。
ずぅっと足のケガが治りませんでした。
ちょこっとバイクに乗ってみれば足首は見事に腫れ上がる始末。 とてもじゃないけど、精神的にも肉体的にもバイクに乗る気が起きませんでした。
あれから約6か月―――
いまだ完治とはいきませんが(というかもう完治しないと思う)だいぶ状態は良くなりました。 もうそろそろバイクに乗れるんじゃないかと思い立ち、自分自身を試す上で意を決して走ってきました。
10月10日(月)体育の日。
<久しぶりのアイビー号に跨りゲートブリッジを超える>
自分がどこまで走れるかを試すには、懐かしのお山に行かなければなりません。 3/23に走った以来、約7か月振りに大観山を目指してGO!です。
絶対にサーキットに復帰したいのですが、公道でのスポーツライディングが出来ないとそれは叶わぬ夢。そもそも以前はバイクに座っているだけで十分足が痛かったので、こうして走れるだけでもありがたい話。
<途中、飛行機好きを理由に無駄に羽田空港に寄る>
<10:36 箱根新道へと突入>
ここまで節約上手の下道で頑張って来ましたが、足は全く問題無し。よしよし、これならばスポーツライディングも出来そうだと気持ちを上げて標高も上げていきます♪
<テンション上がるぜ。。。行くぜコンニャロー。。。>
しかし上がれば下がるものが世の中にはあります。
<気温11℃・・・(´д`lll) >
おいおい寒いって。11℃って東京の冬ですよ、箱根さん。
嫁さんにもう1枚着て行った方がいいんじゃないかと言われて、んなこたない大丈夫と薄着で臨んだのが大間違い。ガタガタ震えて走る始末。
これだけ気温が低いとタイヤもしっかり温めてあげなくてはと、慎重に慎重を期していざ、アタック開始!
<うおぉおぉぉぉぉぉぉ。。。>
<アウト側には落ち葉の吹き溜まり。。。>
ハイサイドのトラウマがばっちり脳内に残っていて、超が付くほどのスローペース。私の頭の中では緊急対策会議が始まります。
「タイヤのグリップ感がまるで分かりません」
「しかしだなぁ、このままではダメですよ」
「立ち上がりでリヤタイヤがスライドしたらまた・・・」
「そんなことを言っていてはバイクに乗れないだろう」
「自信を持つしかないですな」
「自信は過信になり得る」
「じゃあ辞めちまえ!」
「それは言い過ぎだろう!」
「勇気無きものは去れだ」
「少しずつでいいからスピードレンジを上げて・・・」
※注:本当にこんな事考えながら走ってます(笑)
迷える子羊はまさにこの事。困った。わし困った。精神的にこんなに追い込まれるなんて思ってもみなかった。
どうしよう・・・
どうしよう・・・
どうしよう・・・
救世主現る!\(゜□゜)/
師匠~!!ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!!
走っていれば会えるだろうと思っていましたが、巡り合いましたお師匠様。 どうにもこうにもならないので、引っ張って下さいとお願いして再度走行スタート。
<待ってくれ。置いて行かないでくれ。。。>
必死に背中を追いますが、あっさり千切られましたさようなら。 しかし何かを追うという事は自然とペースが上がるもの。脳内緊急会議を開く余裕もなく、ただた走って走って走りまくる。
ケガも忘れて素早いステップワークの繰り返し。一瞬痛みを感じた時がありましたが、基本的には問題無し。お蔭様で多少ながら取り戻しました、自信てやつを。
<腹が減ってダムカフェでカレーを食う。頭も体も疲れ果てて食べてから撮ってしまった>
<幸せの黄色いハンカチならぬ、幸せの黄色いドゥカティ。このフレーズ分かる人いる?(笑)>
<アイビー号、何とか形になったライドが出来て良かった良かった>
<スクランブラ―に乗って8さんもやって来た>
私はスクランブラーをこの時初めて見たのですが、想像以上のコンパクトさに驚きました。大型排気量(803cc)とは思えないキュッと凝縮されたエンジン周り。フレームも必要最小限のサイズに纏まっていて、ハンドリングは軽快そのものであることが想像出来ます。足つき性もとても良さそう。こういうモノ造りが出来てしまうDUCATIに驚きました。今度乗らせてもらおうかな・・・(笑)
昼休憩してからも、私は師匠の背中を追って追って走りまくり、頑張りすぎたせいか頭痛に襲われ、ダムカフェの美人店員さんからロキソニンを頂くというお粗末な結果を招きました。
本来ならこの日、夜の横浜でナイト撮影会という素敵なイベントをバイク仲間と予定していたにも関わらず、あまりの疲れっぷりと具合の悪さにキャンセルさせて頂いて、充分過ぎる疲労感に包まれてそのまま帰宅となりました。
いや、でもね。
今回の走行で分かった事があります。
ようやく、復帰できました・・・♪ヾ( ´ー`)オツカレサマデシタ